雌阿寒岳の解説

早川由紀夫(群馬大学教育学部)

98.11.10.0840

北海道新聞のページに詳しい記事があります.それによると,

  1. 爆発音は聞かれていない.
  2. 有感地震はないらしい.
  3. 1510ころに阿寒湖畔住民から降灰があったと釧路地方気象台に通報があった.
  4. 1750すぎ,同気象台職員がそれを確認した.
  5. 火口から立ち上がる噴煙はほとんどないか,あるいはあっても50m以下.
  6. 噴火時刻頃の雌阿寒岳は強風と吹雪だったらしい(だから火口付近に登山者はいなかった).


98.11.10.0745

北大グループによると,前回の1996年11月21日噴火で放出された火山灰量は1万2000トンです.1755から始まって8分間継続した微動と同時に空中に放出されたとみられます.

昨日の噴火の微動は1441から4分間継続したそうですから,放出された火山灰量は前回の半分の6000トン程度ではないかと予想されます.ごくごく小さい噴火だろうと思われます.



  (カウント開始:1998年11月9日)