薩摩硫黄島

火山観測情報
第9号

平成10年12月1日14時00分 
鹿児島地方気象台発表 

火山名:薩摩硫黄島

 火山観測情報第8号(11月2日発表)以降の活動状況をお知らせします。

 島内に設置してある気象台の地震計による火山性地震の回数は,11月に
入って日回数が100回を超えた日が3日ありましたが,10回未満の日もある
など変動が大きく,全般的には1日あたり60〜90回と多い状態が続いています。
 一方,三島村役場によると,11月は表面現象の異常は特に認められません
でしたが,地質調査所が11月上旬に実施した現地調査では,火口から時々
火山灰が放出され,展望台付近まで降灰があったとのことです。

 なお,次の火山観測情報の発表は来年1月初めを予定しています。
火山観測情報 第8号 平成10年11月2日15時00分 鹿児島地方気象台発表 火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第7号(10月9日発表)以降の活動状況をお知らせします。  島内に設置してある気象台の地震計による火山性地震の回数は,10月上旬から 1日あたり50回前後とやや増加していましたが,21日からさらに増加し1日あたり80 回から100回になり,31日には110回となりました。  一方,三島村役場によると,10月は表面現象の異常は特に認められていませんが, 鹿児島中央警察署硫黄島駐在所によると,少量の降灰が数回あった模様です。  なお,次の火山観測情報の発表は12月初めを予定しています。
火山観測情報 第7号 平成10年10月9日16時00分  鹿児島地方気象台発表  火山名:薩摩硫黄島  島内に設置してある気象台の地震計による火山性地震の回数は, 9月は8月よりやや増加し,1日あたり20数回程度で推移しました。 10月に入ってからも地震回数の微増傾向が続き,8日まで1日あたり 30数回から50数回となっています。  一方,三島村役場によると9月は薩摩硫黄島で時々弱い降灰が 認められましたが,10月は降灰を含め,表面現象の異常は特に認め られていません。  なお,次の火山観測情報の発表は11月初めを予定しています。
火山観測情報 第6号 平成10年9月1日14時00分  鹿児島地方気象台発表  火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第5号(7月31日発表)以降の活動状況をお知らせします。  島内に設置してある気象台の地震計による火山性地震の回数は,8月も前月に 引き続き1日数回〜十数回と少ない状態が続いています。  一方,三島村役場によると,8月に入ってから薩摩硫黄島で時々弱い降灰が確認 された他,竹島でも11日にごく微量の降灰があった模様です。  なお,火山観測情報の発表は今回で終了し,火山活動に新たな変化が認められ た場合はあらためて火山情報でお知らせします。
火山観測情報 第5号 平成10年7月31日14時00分  鹿児島地方気象台発表  火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第4号(7月1日発表)以降の活動状況をお知らせします。  島内に設置してある気象台の地震計による火山性地震の回数は,7月に 入ってから1日数回〜10数回と少なくなり,ほぼ3月以前の状態に戻って います。  一方,京都大学防災研究所火山活動研究センターが7月下旬に実施した 山頂現地調査で,27日から29日に白い噴煙に混じって赤褐色の火山灰が 吹き上がっているのを確認しました。  また,三島村役場によると,薩摩硫黄島で降灰は認められませんでした が,三島村竹島で7月28日と29日にごく微量の降灰があった模様です。  なお,次の火山観測情報の発表は9月初めを予定しています。
火山観測情報 第4号 平成10年7月1日14時00分 鹿児島地方気象台発表 火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第3号(6月1日発表)以降の活動状況をお知らせします。  島内に設置してある気象台の地震計では,6月も引き続き体に感じない ごく小さい地震が多発していますが,6月初めまで1日40〜80回発生して いた地震は次第に減少して,6月中旬は1日20〜40回程度,下旬は数回 〜20回程度になっています。  また,三島村役場硫黄島支所によると,この1ヶ月間は噴煙等の表面 現象に異常は認められませんでした。  なお,次の火山観測情報の発表は薩摩硫黄島の活動に大きな変化が ない限り8月初めを予定しています。
火山観測情報 第3号 平成10年6月1日15時10分  鹿児島地方気象台発表  火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第2号(5月15日発表)以降の活動状況をお知らせします。  福岡管区気象台は5月16日から27日にかけて,薩摩硫黄島の火山機動 観測基礎調査を実施しました。この間,噴煙活動等の表面現象に異常はな く,また,5月15日以降新たに降灰はありませんでした。  島内に設置している地震計では,引き続き体に感じないごく小さい地震を 1日に数十回観測しており,地震の回数や規模は4月以降大きな変化は見 られません。  なお,薩摩硫黄島の活動に大きな変化がない限り,次の情報の発表は7 月初めを予定しています。
火山観測情報 第2号 平成10年5月15日15時10分 鹿児島地方気象台発表 火山名:薩摩硫黄島  火山観測情報第1号(5月8日発表)以降の活動状況をお知らせします。  島内に設置してある気象台の地震計では,引き続き体に感じないごく小さい地震 を1日に数十回観測しており,地震の回数や規模は先週と大きな変化は見られませ ん。  また,薩摩硫黄島の住民の話によると少量の降灰があった模様ですが,その他は 噴煙活動等の表面現象に特に異常は認められません。
             火山観測情報                第1号                   平成10年5月8日15時10分                        鹿児島地方気象台発表  火山名:薩摩硫黄島  4月25〜27日および5月2日に島内で降灰があったとの情報があり,気 象台職員が5月4〜5日に現地を調査した結果,硫黄岳火口周辺に厚さ5mm 程度の火山灰が積もっているのを認めた。これらのことから硫黄岳火口で火山 灰噴出があったと考えられる。島の人の話では,降灰はこの数年時々見られて おり,本年3月頃にもあったとのことである。  なお,薩摩硫黄島においては,平成9年9月から福岡管区気象台が島内に設 置した地震計により地震観測を行っており,それによると,本年4月初めから 体に感じないごく小さな地震が1日当たり数10回程度観測されている。  今後も活動状況を適宜火山観測情報でお知らせします。