雲仙岳
定 期 火 山 情 報
第７号
平成11年７月12日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１．概況
６月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き、平成新山の形状にはほと
んど変化は見られませんでした。
７月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２．震動観測
６月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の
発生回数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形、及び落石震動
の旬別回数（カッコ内は、前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 1（0） 1（0） 0（0） 0（0） 0（0） 1(0)
中旬 0（0） 0（0） 0（1） 0（1） 0（0） 0(1)
下旬 0（2） 0（2） 0（0） 0（0） 0（0） 8(9)
月合計 1（2） 1（2） 0（1） 0（1） 0（0） 9(10)
(1)火山性地震
６月は火山性地震をＡ点で１回観測しました。これは普賢岳山体を震源とす
る比較的浅い地震（Ｂ型地震）でした。山体に最も近いＥ点も１回観測しまし
た。
７月に入ってからは、７日に普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震（Ｂ型
地震）を１回観測しています。
(2)火山性微動
６月は火山性微動は観測されませんでした。
７月に入ってからは、11日までに火山性微動は観測されていません。
(3)落石震動
６月は落石震動を９回観測しました。
７月に入ってからは、11日までに落石震動を６回観測しています。
３．現 地 観 測
温 泉 観 測
６月９日に雲仙地獄、小浜温泉の現地観測を実施しました。噴気、温度、ガ
ス、ｐＨ、水位いずれの観測値にも大きな変化はありませんでした。
４．遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
６月の遠望観測による噴煙の最高高度は50ｍで、噴煙量は依然として少ない
状態が続いています。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
７月に入ってからも11日までに、噴煙量等に特に変化はありませんでした。
５．地殻変形観測
(1)傾斜計による観測結果
６月は傾斜変動は観測されていません。
７月に入ってから11日までに、傾斜変動は観測されていません。
(2)光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると、普賢
岳山体に付けた反射鏡との斜距離は北側及び南側の測線ともに、ほとんど変化
はありませんでした。
６．土石流
６月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
７月に入ってから11日までに、土石流と思われる震動波形は観測されていま
せん。
７．火山情報の発表状況
６月10日の定期火山情報以降、火山情報の発表はありませんでした。
定 期 火 山 情 報
第６号
平成11年６月10日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１ 概況
５月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き、平成新山の形状にはほとん
ど変化は見られませんでした。
６月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２ 震動観測
５月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発
生回数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形、
及び落石震動の旬別回数
（カッコ内は、前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 0（0） 0（1） 0（0） 0（0） 0（0） 0(1)
中旬 0（3） 0（3） 1（0） 1（0） 0（0） 1(0)
下旬 2（1） 2（2） 0（0） 0（0） 0（0） 9(0)
月合計 2（4） 2（6） 1（0） 1（0） 0（0） 10(1)
(1) 火山性地震
５月は火山性地震をＡ点で２回観測しました。これは普賢岳山体を震源とする
比較的浅い地震（Ｂ型地震）でした。山体に最も近いＥ点も２回観測しまし
た。
６月に入ってからは、７日に普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震（Ｂ型地
震）を１回観測しています。
(2) 火山性微動
５月は火山性微動を14日に１回観測しました。前回は1998年11月１日に観測し
ています。
６月に入ってからは、９日までに火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
５月は落石震動を10回観測しました。
６月に入ってからは、落石震動を１回観測しています。
３ 遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
５月の遠望観測による噴煙の最高高度は50ｍで、噴煙量は依然として
少ない状態が続いています。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
６月に入ってからも９日までに、噴煙量等に特に変化はありませんでし
た。
４ 地殻変形観測
(1) 傾斜計による観測結果
５月は傾斜変動は観測されていません。なお14日に微動がありましたが傾斜計
の変動は観測していません。
６月に入ってから９日までに、傾斜変動は観測されていません。
(2) 光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると、普賢
岳山体に付けた反射鏡との斜距離は北側及び南側の測線ともに、ほとんど変化
はありませんでした。
また、平成新山北東側に設置している反射鏡（Ｄ４）と折橋観測定点（Ｗ11）
との斜距離変化は、下図のとおり大きな変化はありませんでした。（第１図）
第１図 平成新山までの斜距離変化(1996/12/11-99/5/31:W11（折橋）-D４)
(第１図は省略)
５ 土石流
５月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
６月に入ってから９日までに、土石流と思われる震動波形は観測されてい ま
せん。
６ 火山情報の発表状況
５月10日の定期火山情報以降、火山情報の発表はありませんでした。
定 期 火 山 情 報
第５号
平成11年５月10日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１ 概況
４月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き、平成新山の形状にはほ
とんど変化は見られませんでした。
５月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２ 震動観測
４月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動
の発生回数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形、
及び落石震動の旬別回数
（カッコ内は、前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 0（3） 1（3） 0（0） 0（0） 0（0） 1(0)
中旬 3（0） 3（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
下旬 1（0） 2（1） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
月合計 4（3） 6（4） 0（0） 0（0） 0（0） 1(0)
(1) 火山性地震
４月は火山性地震をＡ点で４回観測しました。このうち、橘湾で発生
する比較的深い地震（Ａ型地震）が２回で、普賢岳山体を震源とする比
較的浅い地震（Ｂ型地震）は２回でした。また、山体に最も近いＥ点は６
回観測しました。
５月に入ってからは、９日までにＡ点・Ｅ点ともに観測されていません。
(2) 火山性微動
４月は火山性微動は観測されませんでした。
５月に入ってからは、９日までに火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
４月は落石震動を１回観測しました。
５月に入ってからは、９日までに落石震動は観測されていません。
３ 現 地 観 測
温泉観測
４月12日と15日に雲仙地獄、小浜温泉の現地観測を実施しました。噴気、
温度、ガス、ｐＨ、水位いずれの観測値には大きな変化はありませんでし
た。
４ 機上観測
４月15日に自衛隊のヘリによる機上観測を実施しました。平成新山の形
状には大きな変化はありませんでした。
５ 遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
４月の遠望観測による噴煙の最高高度は50ｍで、噴煙量は依然として
少ない状態が続いています。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
５月に入ってからも９日までに、噴煙量等に特に変化はありませんでし
た。
６ 地殻変形観測
(1) 傾斜計による観測結果
４月は傾斜変動は観測されていません。
５月に入ってから９日までに、傾斜変動は観測されていません。
(2) 光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると、
普賢岳山体に付けた反射鏡との斜距離は北側及び南側の測線ともに、ほと
んど変化はありませんでした。
また、九州大学との共同観測による、平成新山南東側に設置している反
射鏡（Ｄ２）と仁田第２展望所観測定点（Ｔ６）との斜距離変化は、第１
図に示すとおりで、大きな変化はありませんでした。
第１図 平成新山までの斜距離変化(1995/5/8-99/4/14:T6（仁田峠第２展望
所）-D2)
（省略）
７ 土石流
４月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
５月に入ってから９日までに、土石流と思われる震動波形は観測されてい
ません。
８ 火山情報の発表状況
４月12日の定期火山情報以降、火山情報の発表はありませんでした。
定 期 火 山 情 報
第４号
平成11年４月12日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１ 概況
３月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き、平成新山の形状にはほとんど変化は
見られませんでした。
４月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２ 震動観測
３月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回数は
第１表のとおりです。
第１表 火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の旬別回数
（カッコ内は、前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 3（1） 3（2） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
中旬 0（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
下旬 0（0） 1（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
月合計 3（1） 4（2） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
(1) 火山性地震
３月は火山性地震をＡ点で３回観測しました。このうち、橘湾で発生する比較的深い地
震（Ａ型地震）が２回で、普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震（Ｂ型地震）は１回で
した｡また、山体に最も近いＥ点は４回観測しました。
４月に入ってからは11日までに、Ａ点では観測されていません｡山体に最も近いＥ点で
は１回観測されました｡
(2) 火山性微動
３月は火山性微動は観測されませんでした。
４月に入ってからは11日までに、火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
３月の落石震動は観測されませんでした。
４月に入ってからは11日までに落石震動は１回観測されました。
３ 現 地 観 測
溶岩ドーム現地観測
３月23日に溶岩ドーム（平成新山）の現地観測を実施しました。ドームの形状には大き
な変化はありませんでした。恐竜の背中状隆起部西側付け根部分の最高温度は486℃（前
回496℃）でした。
また、溶岩ドーム山頂２箇所に設置している観測点の地中温度連続観測結果は図１のと
おりです。
図１ 溶岩ドームの地中温度（１９９７年６月１９日～１９９９年３月２３日）
（図１省略）
４ 機上観測
３月12日に自衛隊のヘリによる機上観測を実施しました。平成新山の形状には大きな変
化はありませんでした。
５ 遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
３月の遠望観測による噴煙の最高高度は100ｍで、噴煙量は依然として少ない状態が続
いています。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
４月に入ってからも11日までに、噴煙量等に特に変化はありませんでし た。
６ 地殻変形観測
(1) 傾斜計による観測結果
３月は傾斜変動は観測されていません。
４月に入ってから11日までに、傾斜変動は観測されていません。
(2) 光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると、普賢岳山体に付
けた反射鏡との斜距離は南側の測線は、ほとんど変化はありませんでした。
７ 土石流
３月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
４月に入ってから11日までに、土石流と思われる震動波形は観測されていません。
８ 火山情報の発表状況
３月10日の定期火山情報以降、火山情報の発表はありませんでした。
定期火山情報
第３号
平成11年3月10日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１．概況
２月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き，平成新山の形状にはほとんど変
化は見られませんでした。
３月に入ってからも，火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２．震動観測
２月の火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回
数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形，及び落石震動の旬別
回数
（カッコ内は，前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 1（0） 2（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
中旬 0（0） 0（0） 0（0） 0（0） 0（0） 3(0)
下旬 0（1） 0（2） 0（0） 0（0） 0（0） 0(2)
月合計 1（1） 2（2） 0（0） 0（0） 0（0） 3(2)
(1) 火山性地震
２月は橘湾で発生する比較的深い地震（Ａ型地震）を１回観測しました｡また、山
体に最も近いＥ点でも２回観測しました。
３月に入ってからは９日までに、火山性地震をＡ点で２回観測しました｡山体に最
も近いＥ点でも２回観測しています｡
(2) 火山性微動
２月は火山性微動は観測されませんでした。
３月に入ってからは９日までに、火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
２月の落石震動回数は３回でした。
３月に入ってからは９日までに落石震動は観測されていません。
３．現地観測
温泉観測
２月８日に雲仙地獄、小浜温泉の現地観測を実施しました｡噴気、温度、ガス、ｐ
Ｈ、水位いずれの観測値にも大きな変化はありませんでした。
４．遠望観測
遠望カメラによる観測
２月の遠望観測による噴煙の最高高度は100ｍで，噴煙量は依然として少ない状態
が続いています。なお，噴煙はすべて白色，少量でした。
２月に入ってからも９日までに，噴煙量等に特に変化はありませんでした。
５．地殻変形観測
(1) 傾斜計による観測結果
２月は傾斜変動は観測されていません。
３月に入ってから９日までに，傾斜変動は観測されていません。
(2) 光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると,普賢岳山体
に付けた反射鏡との斜距離は南側の測線は,ほとんど変化はありませんでした。
また,九州大学との共同観測による，平成新山南東側に設置している反射鏡(Ｄ２)
と仁田第２展望所観測定点(Ｔ６)との斜距離にも大きな変化はありませんでした。
６．土石流
２月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
３月に入ってから９日までは，土石流と思われる震動波形は観測されていません。
７．火山情報の発表状況
２月10日の定期火山情報以降，火山情報の発表はありませんでした。
定期火山情報
第２号
平成11年2月10日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１．概況
１月の雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き，平成新山の形状にはほとんど変
化は見られませんでした。
２月に入ってからも，火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２．震動観測
１月の火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回
数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形，及び落石震動の旬別
回数
（カッコ内は，前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 0（1） 0（1） 0（0） 0（0） 0（0） 0(0)
中旬 0（2） 0（3） 0（0） 0（0） 0（0） 0(1)
下旬 1（0） 2（0） 0（0） 0（0） 0（0） 2(1)
月合計 1（3） 2（4） 0（0） 0（0） 0（0） 2(2)
(1) 火山性地震
１月は普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震(Ｂ型地震)をＡ点で１回観測しまし
た。また，山体に最も近いＥ点では２回観測しました。
２月に入ってからは９日までに，火山性地震はＡ点で１回観測されました｡山体に
最も近いＥ点では２回観測されました｡
(2) 火山性微動
１月は火山性微動は観測されませんでした。
２月に入ってからは９日までに火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
１月の落石震動回数は２回でした。
２月に入ってからは９日までに落石震動は観測されていません。
３．機 上 観 測
１月18日に自衛隊のヘリによる機上観測を行いました。平成新山の形状に大きな変
化はありませんでした｡
４．遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
１月の遠望観測による噴煙の最高高度は200ｍで，噴煙量は依然として少ない状態
が続いています。なお，噴煙はすべて白色，少量でした。
２月に入ってからも９日までに，噴煙量等に特に変化はありませんでした。
５．地殻変形観測
(1) 傾斜計による観測結果
１月は傾斜変動は観測されていません。
２月に入ってから９日までに，傾斜変動は観測されていません。
(2)光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると,普賢岳山体
に付けた反射鏡との斜距離は南側の測線は,ほとんど変化はありませんでした。
また,九州大学との共同観測による，平成新山南東側に設置している反射鏡(Ｄ２)
と仁田第2展望所観測定点(Ｔ６)との斜距離にも大きな変化はありませんでした。
６．土石流
１月は土石流と思われる震動波形は観測されていません。
２月に入ってから９日までは，土石流と思われる震動波形は観測されていません。
７．火山情報の発表状況
１月11日の定期火山情報以降，火山情報の発表はありませんでした。
定期火山情報
第１号
平成11年1月11日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名：雲仙岳
１．概況
12月は14日に橘湾を震源とする有感地震(雲仙岳測候所で震度２)を観測しました。
火山性地震で有感となったのは，平成９年８月22日(雲仙岳測候所で震度１)以来のこ
とです。（震度２は同年７月30日以来）
雲仙岳の火山活動は落ち着いた状態が続き，平成新山の形状にはほとんど変化は見
られません。
１月に入ってからも，火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２．震動観測
12月の火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回
数は第１表のとおりです。
第１表 火山性地震，火山性微動，火砕流と思われる震動波形，及び落石震動の旬別
回数
（カッコ内は，前月の回数）
火山性地震 火山性微動 火砕流波形 落石震動
Ａ点 Ｅ点 Ａ点 Ｅ点
上旬 1（0） 1（11） 0（1） 0（1） 0（0） 0(0)
中旬 2（0） 3（ 1） 0（0） 0（0） 0（0） 1(0)
下旬 0（0） 0（ 0） 0（0） 0（0） 0（0） 1(0)
月合計 3（0） 4（12） 0（1） 0（1） 0（0） 2(0)
(1) 火山性地震
12月は火山性地震をＡ点で３回観測しました。このうち，橘湾で発生する比較的深
い地震(Ａ型地震)が２回で，普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震(Ｂ型地震)は１
回でした。山体に最も近いＥ点では４回観測しました。14日03時39分頃，橘湾を震源
とするマグニチュード3.1の地震があり，雲仙岳測候所で震度２でした。
１月に入ってからは10日まで，火山性地震は観測されていません。
(2) 火山性微動
12月は火山性微動は観測されませんでした。
１月に入ってからは10日までは，火山性微動を観測していません。
(3) 落石震動
12月の落石震動回数は２回でした。
１月に入ってからは10日までは，落石震動は観測していません。
３．現 地 観 測
温 泉 観 測
12月８日に雲仙地獄，小浜温泉の現地観測を実施しました。噴気，温度，ガス，ｐ
Ｈ，水位いずれの観測値にも大きな変化はありませんでした。
４．遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
12月の遠望観測による噴煙の最高高度は100ｍで，噴煙量は依然として少ない状態
が続いています。なお，すべて白色，少量の噴煙でした。
１月に入ってからも10日までに，噴煙量等に特に変化はありませんでした。
５．地殻変形観測
(1)傾斜計による観測結果
12月は傾斜変動は観測していません。
１月に入ってから10日までに，傾斜変動は観測していません。
(2)光波測量観測結果
気象庁と通産省工業技術院地質調査所で行っている光波測量によると，普賢岳山体
に付けた反射鏡との斜距離は南側の測線は，ほとんど変化はありませんでした。
また，九州大学との共同観測による，平成新山南東側に設置している反射鏡(Ｄ２)
と仁田第２展望所観測定点(Ｔ６)との斜距離にも大きな変化はありませんでした。
６．土石流
12月は土石流と思われる震動波形は観測していません。
１月に入ってから10日までは，土石流と思われる震動波形は観測していません。
７．火山情報の発表状況
12月10日の定期火山情報以降，火山情報の発表はありませんでした。
８．昨年１年間の活動状況
観測種目毎の月別観測資料を第２表に示します。
第２表 1998年 月別観測資料
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 年合計
地震回数
Ａ型(回) 2 3 0 0 0 0 0 0 4 2 0 2 13
Ｂ型(回) 2 0 0 2 0 0 0 0 1 1 0 1 7
合計(回) 4 3 0 2 0 0 0 0 5 3 0 3 20
Ｅ点(回) 12 5 0 8 2 3 5 0 7 3 12 4 61
震度別回数
５ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
４ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
３ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
２ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
１ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
有感合計(回) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
微動
Ａ点(回) 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 3
Ｅ点(回) 2 1 0 0 0 0 0 0 2 1 1 0 7
傾斜変動(回) 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2
火砕流(回) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
落石(回) 4 3 5 8 3 24 2 1 18 4 0 2 74
土石流(回) 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
降灰量(g/㎡) - - - - - - - - - - - - -
降灰日数(日) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
噴火日数(日) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
降水量(mm) 192.5 156.5 231.0 323.5 421.0 1042.5 294.5 59.5 109.5
227.0 69.5 3.0 3130.0
噴煙
色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色 白色
白色
高さ(m) 100 50 100 100 100 100 50 100 100 100 100 100 100
火山情報
定期(回) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 12
臨時(回) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
緊急(回) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
観測(回) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1998年の火山情報