火山観測情報
第1号
平成13年1月19日11時30分
雲仙岳測候所発表
火山名:雲仙岳
雲仙岳では昨夜から火山性地震が増加しています。
雲仙岳では18日20時頃から平成新山の西約5km、深さ約5kmを震源とする火
山性地震が多くなっています。普賢岳の南西3.6qにあるA点(矢岳)での火
山性地震の時間別回数は次のとおりです。
18日 20時〜24時 25回
19日 00時〜03時 11回
03時〜06時 14回
06時〜09時 9回
09時〜11時 2回 (速報値)
火山性地震の回数は、19日11時までに61回(いずれも無感)となっていま
す。
火山性微動及び傾斜変動は観測されていません。
また、監視カメラによる遠望観測では平成新山(溶岩ドーム)の噴煙や形状
には大きな変化はありません。なお、09時の観測では噴煙は白色少量で高さ30
メートルです。
雲仙岳は平成2年11月から噴火活動を始め、平成7年2月にかけて活発な活
動を続け、それ以降活動は落ち着いた状態でした。最近の火山性地震の発生回
数は多い月では平成7年7月59回、8月30回、平成11年10月36回で、日回数は
0から数回程度でした。火山性微動は、散発的に年間回数2〜4回発生し、最
近では平成12年12月10日に1回発生しています。
(前回の火山情報は平成8年5月31日に火山観測情報を、平成7年5月25日に
臨時火山情報を発表しています。)
今後火山活動に大きな変化があれば、火山情報で随時お知らせします。