阿蘇4(87.00ka)海洋同位体ステージ5.2

 阿蘇4火山灰が日本列島を広くおおっていることは町田ほか(1985)によって初めて気づかれた.深海底堆積物の中でのその層位は海洋同位体ステージ5.2の位置にあるから(大場1991),Martinson et al. (1987)の年代表を参考にして阿蘇4火山灰の噴火年代を87.00kaとする.

 阿蘇4火山灰の噴火年代は放射性炭素年代法の適用範囲より古いので,別の放射年代学による必要がある.これまでに,フィッショントラック法,熱ルミネッセンス法,ESR法,カリウムアルゴン法によって,次の数値が報告されている:29,71,78.4,80,83,84,89ka(町田・新井,1992,の整理による).

鹿島沖海底コアの酸素同位体カーブにおける層位によって阿蘇4火山灰の年代を決めると87.1kaになる(青木ほか、2008)。

引用文献


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