小林サクラ(540.0ka)海洋同位体ステージ13
上総層群笠森層中のKs11火山灰が大阪層群中のサクラ火山灰と同一物であることは,町田ほか(1980)によって明らかにされた.町田・新井(1992)はこの火山灰の給源が小林カルデラであることをつきとめ,これを小林笠森とよんだ.しかし笠森層中には他にも広域テフラがあるので,このテフラは小林サクラとよんだほうが誤解を生むおそれが少ない.海洋同位体ステージ13にあるので(町田・新井,1992),この火山灰の噴火年代を540.0kaとする.
小林サクラ火山灰からはフィッショントラック年代が多数報告されている:410,430,480,510,570,670ka(町田・新井,1992,の整理による).
町田・新井(2003)は、520-530kaだと考えた。