黒岩は,天明三(1783)年に浅間山でおこった鎌原岩なだれによって運ばれたものです. 鎌原岩なだれは,吾妻川に流れ込んで泥流をひきおこしました.泥流のやがて利根川に流入し,最終的には太平洋にまで達したことが古記録にも残っています.
鎌原泥流堆積物には大小の岩塊が多量に含まれています.そのため泥流に覆われた地域では,耕地を取り戻すために,大変苦労したことがうかがえます.