旅立ちの朝
1996年3月、まだ初心者マークをつけていたエスクードとわたしは、旅立つ。日本のどこかへ。
「あーあー 日本のどこかで わたしを待ってる 人がいる」
この言葉を信じて。
行き先は九州と決め、ふるさと群馬をあとに、東京へ向かう。
あてのない九州への旅。知人を訪ねるわけでもなく、観光するわけでもなく、
ただ、目的のない旅。
東京へ向かい、首都高から晴海埠頭へ。レインボーブリッジでは例の如くわき見をし、
追突しそうになる。おきまりの事故パターン。
フェリーで博多へ。船中で2泊。途中、紀伊半島の朝焼けが印象的だった。