本州のかおり
瀬戸大橋を渡り本州へ。瀬戸大橋では横風が強く、ほんとうにエスクードが横転するかと思った。
こわかったー。
6泊目は兵庫県明石市のパチンコ屋。ここはヤンキーの集合はなかった。安心。安眠。
次の日、震災後1年の神戸へ。
まだ痛々しい傷跡が、所々に。
復興にがんばっている人たちがいて、僕のような地震のつめあとの見学者がいて。
野次馬のように見学しに来た自分が愚かに思え、申し訳ない気持ちで神戸をあとにする。
明石大橋はまだつながっていなかった。
有馬温泉で旅の疲れをいやし、一路高速で群馬を目指す。
途中愛知県あたりで、7泊目。
夜の東名はまるで、トラックのための道路。こわかったー。
やっぱりぼくの生まれ故郷は群馬なんだなあ、と思ったのは、
赤城山と榛名山が見えてきたとき。とっても自然な風景なんです。
すっごくなつかしい気分になって、おもわず 「ぐんまーっ」と叫びました。
「あーあー 日本のどこかに わたしを待ってる 人がいる」
哀しいことかどうか、僕は一生、群馬から出られないような気がしました。
日本のどこかに わたしを待っている人は
いませんでした。
おわり