ハワイ火山観測所のすぐ隣に,この博物館は建てられている.ハワイ観測所の初代所長トーマス・ジャッガー氏の功績を記念して建てられたのだそうだ.ここの展望台からも,ハレマウマウ・カルデラがとてもよく見える.親切な案内プレートも用意されていた.博物館の中には,火山活動の様子を表したパネルがあって,時間帯によっては係員の人が説明してくれるらしい.私たちが行ったときも,ちょうど説明をしているところだった.標本などもたくさんあって,ペレーの毛やペレーの涙,レティキュライトなどなど.ここじゃないと見られないようなものもたくさんある.入り口の横にはミュージアムショップがあるけれど,ここにおいてあるのはビジターセンターで売っているものと同じだ.売り場が狭いから,売れ筋のものを置いてあるというところだろう.
ところで何と言っても私のおススメは,ショップのわきの壁にかけられた大きなペレーの絵だ.パッと見ると大きすぎてなんの絵だかわからないのだけれど,よく見ているとペレーの絵であることがわかる.キラウエアが噴火をしている上で,女神ペレーが妖艶な笑みを浮かべている.全体の色調が押さえられているので,よけい不気味な美しさが感じられる.夜な夜な絵から出てきそうな気さえしてくる.今でも,女神ペレーは生きているんだなぁと思えてくる.ほとんどの人はこの絵に気づかず通り過ぎて行ってしまうのだけれど,これから行く人にはぜひ見てもらいたいと思います.