12.28 マウナロア1868年ピクライト(武井伸光)

 グリーンサンドビーチから戻ってきた私たちは,来た道を北上しました。島の南端から,ハワイ島を周回する Highway に戻ることになります。

 Highway11 を西進し,15分くらい車を走らせた所で,道は,マウナロア南西リフトゾーンから噴火した 1868年溶岩を横切ることになります。そこで停車。ハンマーを持ち出して,周辺の玄武岩の観察&採集です。

 1枚が 30cm 程度の溶岩断面が見れます。溶岩流全体の厚さはここでは 2m ほど,何枚かの溶岩流の断面が確認できます。

 面白いのは,一枚の溶岩流の内部での斑晶鉱物のカンラン石の位置が高いことです。溶岩流の上半分は,脱ガスにより気泡がたくさんあり,それに反して下半分は塊状です。カンラン石は,気泡の下部に最も多くみられます。うむむ,密度としてはカンラン石が大きいはずだから,溶岩流の最下部に最も多くあるのが自然なんじゃないか?と考えるのですが,目の前の溶岩流にはそんな構造は見られません。

 ともあれ,1868年ピクライト玄武岩を採集して,本日泊まるキャンプ場&ホテルへと向かいます。