10.ハワイの火山をもっと知るには 

 ハワイの火山について日本語で書かれたものを求めるなら,中村(1978, 1989)の解説がよいだろう.高度な内容がわかりやすく書いてある.須藤(1987,1988)は,1987年にヒロで開催されたHVO75周年シンポジウムの参加報告だ.ハワイの火山学をよく調べて書いてある.

 英語で書かれたものなら,やや古くなったが,Macdonald et al. (1983) が依然としてよい教科書として推薦できる.書店でまだ手に入る.具体的地点や過去の噴火の実例に基づいて書かれているので,読みやすい.Hazlett (1987)の巡検ガイドは,キラウエア・ビジターセンターで手に入る.

 Decker et al. 編(1987)は,HVO75周年を記念してつくられたハワイ火山学の学術論文集だ.1667ページに及ぶ大作で二分冊になっている.また,そのシンポジウムで読まれた論文は,1987年12月,1988年5月,12月の三回に渡ってJournal of Geophysical Researchに特集され,それらの合本も出版された.

 Wolfe編(1988) は,1983年1月から1984年6月までのプウオオ噴火を記録した学術論文集だ.Tilling and Dvorak (1993) は短いレビューだが,キラウエアの火山学最前線がバランスよく書かれている.ノースダコタ大学のVolcano Worldは,ハワイに限らず,火山に関する優れた情報源だ.池澤(1996)は旅情をかき立てる紀行文.

引用文献


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