年 月 日 なまえ
【1】夏のくさつ草津は，すずしくて気持ちがいいよ．まえばし前橋の高さは100メートルですが，草津の高さは1100メートルです．200メートル高くなると，きおん気温がだいたい1ど度下がります．
○ 前橋の気温が30度のとき，草津の気温はだいたい何度でしょうか？
（けいさん）
（こたえ）
【2】草津には，おんせんがたくさんあります．おんせんは，地面の中からわき出すあつ熱いお湯のことです．草津のおんせんはとても熱いので，そのままでは入れません．板でかき回してさましたり，水をたしてから入ります．
○ おんせんに入ってみよう．入ったおんせんの名前を書こう．おんど温度はどうだった？においや色はどうだった？いくらだった？自分が入らなくても，入ったおとなから聞いて書いてもいいよ．
おんせんの名前 温度 におい・色 ねだん
【3】草津のおんせんは，とてもすっぱいので，そのまま川に流れこむと，魚が住めないし，コンクリートをとかしたりして困ります．だからこなごなにしたせっかい石灰を水にとかして湯川に流しています．石灰は，すっぱい水をちゅうわ中和するはたらきをします．
○ 中和工場の人たちは，石灰をどこからどうやって運んできているのだろう？
【4】草津から車にのって，せっしょうがわら河原まで行きましょう．
「山」の字とそっくりのかたちをした山が見えます．これがもと本白根山です．ここからロープウエイでそこまで行きますが，その前に近くをさんぽしましょう．
せっしょう河原には，白根山が3000年前にふんかしたときに流れてきた「よう岩」があります．「せっしょうよう岩」といいます．
○ 「せっしょうよう岩」は，あさま山で見た「おにおしだしよう岩」と，どこがにていて，どこがちがうかな？どんな木がはえているかな？絵をかいてみよう．
【5】ロープウエイにのろう．とちゅう，「ふりこ沢よう岩」の上を通ります．「ふりこ沢よう岩」も「せっしょうよう岩」と同じ3000年前のふんかで流れ出たよう岩です．
○ このほかにも，ロープウエイから見えたものを書こう．
○ ロープウエイにのって感じたことを書こう．どんな気持ちがした？耳がへんにならなかった？
【6】ロープウエイさんちょうえき山頂駅の高さは2100メートルです．
○ 前橋の気温が30度のとき，ここの気温はだいたい何度でしょうか？
【7】スキー場を左に見ながら，森の中に入っていきましょう．ハイキングのはじまりだ．きついのぼ登りははじ初めだけだから，心配いらないよ．
この森は，とがった葉っぱをもつ深いみどりの木がつくっています．なかには，とても太くてせ背が高い木もあります．オオシラビソやコメツガなどです．
木のねもと根元には，小さな花をつける草がは生えています．ゴゼンタチバナ（白い花）やコイワカガミ（赤い花）などです．ふわふわしたじゅうたんみたいなみどりは，コケです．道の上にどうぶつ動物やとり鳥のうんちがあるかもしれない．
○ 森の木と草をかこう．
【8】森をぬ抜けると，そこには大きな穴があいています．白根山が3000年前にふんかした場所です．かこう火口といいます．
○ 火口ってどんなかたち？ ちょっけい直径は何メートル？深さは何メートル？底には何がある？まだ熱いのかなあ？
【9】火口のかべには，馬の顔のかたちをした赤い花がいっぱいさいています．コマクサ（駒草）です．駒は馬のことです．
○ コマクサをかいてみよう．
【10】ちょうじょう頂上は，もうすぐだ．頂上から何が見えるかな？きのうと泊まったセミナーハウスが見えるかな？そうがんきょう双眼鏡を使うと，遠くのものが大きく見えるよ．
○頂上から見えたけしき景色を，下のわくの中にかこう．
【11】ハイキングを続けると，もうひとつ別の火口があらわれてきます．火口の中に水がたまっています．かがみ池です．
かがみ池の石は，カメのこうらのような五角形や六角形をつくってならんでいます．たかっけいど多角形土といいます．冬の朝，しも柱ができて，そして昼にとけることをくり返して，このようなおもしろいかたちになりました．
○ 多角形土をかいてみよう．大きさは何センチくらいかな？
【12】さらに進むと，急な下りがあります．そのあと平らな道をしばらく行くと，ロープウエイの山頂駅にもどります．
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5月初旬から10月中旬まで実施可能．コマクサの見頃は7月下旬．紅葉は10月初旬．後半のハイキングのコースタイムは1時間40分．途中に観察時間と休みを入れると，約4時間かかる．ロープウエイ山頂駅に駐車場があるから，全行程を車で実施も可能．
早川由紀夫（はやかわゆきお）群馬大学 2001.7.28