1998.6.29 雨の至仏山 

朝8時ちょうど,鳩待峠(1591m)についたら,かなり寒かった.着ている半袖シャツ以外何ももって来なかったという彼女らは,いかにも都会育ちの山初心者.

出発したときは雨は降っていなく,これから晴れ間がみえてくるはずとかたく信じていたのだが.

登り始めると,ブナとダケカンバからなる森がすぐシラビソの森に変わる.山地帯(広葉樹林帯)から亜高山帯(針葉樹林帯)の境界はここではおよそ標高1670mにある.

雨にぬれたオゼソウ.尾瀬の固有種.

このほかに,チングルマ,ハクサンイチゲ,シナノキンバイ,キンポウゲ,ハクサンコザクラ,イワウチワ,コバイケイソウ,シラネアオイ,ホゾバヒナウスユキソウ,マルバモウセンゴケ,ジョウシュウオニアザミ,マイズルソウ,ゴゼンタチバナ,ハリブキ,クロマメノキ,ショウジョウバカマなど

小至仏山手前(標高2100m)のお花畑を楽しんだあと,残念だが,引き返すことにする.

雨にもかかわらず,くったくなく「楽しい」と語る女子学生たちは,私が知らない人生の楽しみ方を知っているようにもみえた.

このあと,白沢村の温泉でよく暖まってから帰りました.


▼途中,内海広重さん(奥利根自然センター)一行に出会って,尾瀬の自然のレクチャーを受ける幸運を得ました.

▼鳩待峠の駐車場が整備されて,普通車2000円の有料となっている.ちょっと高いが入山料と思えば,まあ仕方ない.道の路肩に停めてる車がいなくなって走りやすい.シーズン中は,戸倉に駐車して(この料金未調査),マイクロバスに乗って鳩待峠へ向かう.片道900円(小学生450円).これも高いが,入山料と思えばまあまあ納得.→マイカー規制日

私の意見を言えば,入山料をしっかり徴収してマイクロバス代は無料もしくはガソリン代と人件費ぐらいの実費にするのがよい.