まずは,とにかく記念撮影.崖上にいるのにすでに腰が引けているゆきみちゃん.
溶岩トンネルの中をえんえん10km旅してきた灼熱溶岩が,ここではじめて大気に触れる.ゴールデンイエロー→赤→黒と,表面の色を変えながら,ただちに海水に接する.溶岩の何割かは,蒸気船のようなスコリア塊になって波間をしばらく漂うが,数分以内にすべて海中に没する.(スライドをスキャンした画像)
軍手はしているが,半ズボンにもかかわらず勇敢に立ち向かうクボクン.
やってみたいのはやまやまだが,こわくてしょうがないカッチャン.
今回は,木の棒をあらかじめ用意して持っていったので,いろいろいじれて楽しかった.木の棒を溶岩に突き刺すとぼうぼうと燃えて灰皿をつくることはできなかったが,駄菓子屋で売っている手持ち花火みたいに勢いよく燃えるのでコーフンした.
せっかくハワイまでピックのハンマーを持っていったのに,肝心のこのとき持ってなかったのは誰だい?
USGSのKilauea Updateが更新されています.
私たちがヒロについた日,津波博物館で「キラウエアが噴火したらしい」と聞きました.そのころ日本でもキラウエアの激しい噴火の映像がニュースで流れたそうです.
これらの情報伝達が何を意味していたのか,およそわかりました.新しくつくられた溶岩デルタが,3月8日未明に海に向かって大きく落ちこんだ.そういえば,ビジターセンターの職員がそういうことを言っていた.
そのとき7人の観光客がデルタの上にいたが,ほうほうのていで無事逃げたという.デルタはこのように危ないから下りるなと,USGSは正しく述べている.
> This most recent collapse event is a strong reminder that the ocean entry area >is extremely hazardous, and visitors are advised not to venture onto the >active lava delta. The seven on the new land this time were lucky to have >escaped with their lives.
このデルタ消失のあとしばらく,Ocean Entryは爆発的になり溶岩バブルがしばしばみられたという.上記ページには3月17日のみごとな溶岩バブルの映像がある.私たちが行ったのは3月15日だった.ちぇっ,惜しかったなあ.いいもの見逃した.また行きますか?
Kilauea Updateの3.18の写真で,銀色に輝いてnew deltaとラベリングされている領域は3.15にはまだなかったと思います.わたしたちが下りて遊んだのは,new deltaの右下に接続している部分で,これは3.4の写真にも写っています.大きなリトラルコーンが目印です.
3.8に7人が西へ逃げたが崖に阻まれてしかたなく東へ逃げて助かったと書いてあります.おそらく私たちが3.15に下りた場所を這いあがって助かったのでしょう.あそこしか登り下りできる場所はなかったから.ねえカッチャン.
3.8に海に落ち込んだデルタは,たしか昨年12月にはなかったと思う.つまり3ヶ月をはさんだ私の前後二回の訪問は,偶然ほぼ同じ環境をみたことになるらしい.12月に夕食を食べた場所を3月に確認しました.空白の3ヶ月間に広いデルタができて消滅したのだ.教えてもらわないでこの事実を演繹するのは,たいへんむずかしい.