おすすめ旅行ガイドブック

ガイドブックはあんまり詳しすぎると旅行自体がつまらなくなるが,かといってなくても困る,と言ったのは寺田寅彦だったっけかな?

世界のどんなところのガイドもあるのは,たぶんダイヤモンド社の『地球の歩き方』シリーズだろう.かつて私も何冊か買い求めて実際に使った.読者からの投稿をどしどし使っているので,ホテルやレストランを選ぶときに役に立つ.しかし,この本には最大そして致命的な欠点がある.地図がお粗末なことだ.

地図は,見知らぬ土地をひとりで旅行するときにもっとも重要なツールだ.美しい地図で定評がある昭文社の『個人旅行』シリーズが私は好きだ.地図が優れているし,ホテルやレストランの情報も詳しい.全ページカラーで各ホテルレストランの写真が載っているのがうれしい.

ガイドブックとして定評があるフランスのミシュランガイドは,日本語版が実業之日本社から出ている.博物館や観光スポットの解説はこれの右に出るものはないだろう.しかしちょっと堅い.アルファベット順なのも使いにくい.

英語を読むのがおっくうでなければ,アメリカの旅行ガイドブックを買い求めるとよい.いまはインターネット書店ですぐ買える.たとえば,FrommersFodors.日本のガイドブックを使った旅行とはひと味違った経験ができる.