キャンプは寝袋だけで十分:Mykonos

ミコノス島は風が強い.いつも北風が吹いている.

この島の夏の観光客集中は相当なもののようだ.私は8月19日夕方に港についたのだが,観光案内所の係りの女性に「2万5000円の部屋がひとつあるだけです.これ以外にきょうは,この島のどのホテルにも空き部屋がありません」と冷たく言い渡された.町の中心部に向かう途中で小さなホテルの玄関でいくつか聞いてみたが,私が半ばまでいうと,どこも「ノー」と明確な返事をくれた.

今夜はキャンプか,と思いつつ,バスに乗ってパラダイスビーチに向かった.ビーチについて,レセプションで聞いてみると,なんのことはない「シングルのバンガローがひとつあいてる」と言う.3200円と値段はやや高かったが,飛びついた.パスポートと交換に鍵をもらって部屋に行ってみると,ベッドひとつと,ベッドより狭い空間があるだけのほんとに小さなバンガロー.しかし清潔だったし,裸電球の明かりがあって助かった.(写真:必要最小限の設備だが清潔だったバンガロー)

朝起きてキャンプ場内を散歩してみると,若い女の子がこうして屋外で寝ている.夏のエーゲ海の島は乾燥しているので,雨に降られる心配がほとんどない.朝つゆがおりる心配もない.プライバシーと快適さ(と安全?)を無視すれば,このようにテントなしでも気軽にキャンプできるらしい.(写真:屋外で寝袋とマットだけで眠る若い女性4人グループ)

なお,エーゲ海の島のキャンプ場はどこもよく整備されている.トイレはもちろん水洗だし,うれしいことに誰でも温水シャワーが無料で使える.サントリニ島のフィラのキャンプ場にはプールさえあった.もちろんキャンパーは無料だ.

地元のギリシャだけでなく,イタリアそれからドイツからも大勢の若者が押し寄せている.日本人は,このパラダイスビーチでひとりふたり男の子を見ただけだった.日本の若者よ,寝袋を持ってエーゲ海の島へキャンプに行くがよい.

パラダイスビーチと,そこからボートタクシーで行くスーパーパラダイスビーチは,ヌーディストビーチとして有名だ.これはスーパーパラダイスの風景.トップレスの女の子が二人いらっしゃる.ビーチベッドに寝そべっている女性のおよそ1/3がトップレスでいらっしゃる.(写真:スーパーパラダイスビーチの風景)

スーパーパラダイスビーチは,その名の通りパラダイスビーチの上を行く.たしかに品質がよい.とくに私が陣取ったビーチアンブレラの回りのレベルは高かった.いえ,私が先に陣取ったんです.みなさんあとからいらっしゃった.おかげで,たいへん有意義な一日を過ごすことができました.

ただどちらのビーチにも,目のやり場に困るものをぶら下げたおじさんが何人かいらっしゃったのには困った.不思議なことにそういう女性はいなかった(むかし行ったマウイ島のビーチにはうじゃうじゃいたけどなあ).

エーゲ海のビーチでトップレスの女性は,なにもパラダイスビーチとスーパーパラダイスビーチに限ったものではない.ミコノス島に来る前に行ったサントリニ島のカマリビーチにもすてきなお嬢さんがいたし(このかたには双眼鏡を貸してあげて,そのかわりに写真を撮らせていただいた.しかしフィルムスキャナが故障のためスライドをいまスキャンできません),次に行ったロードス島のビーチにもうじゃうじゃいらっしゃった.エーゲ海の島で女性は開放的になるらしい.ただしロードス島のビーチは林立するホテルのすぐ前にあり,そこに滞在している年配カップルが多かったのですが.