(荒川)私の今回の荷物の中で一番役に立たず邪魔だったものは、トイレットペーパー1巻です。
(森N)1巻なら、いいじゃないっすか。僕は2巻も持っていった。
(益田)私は「トイレットペーパーを持っていくと良い」と書いておきながら実は持っていきませんでした。泊まるホテルにはトイレットペーパーぐらいあるだろうと思い、必要になりそうになったらそこから失敬すれば良いかなと思っていました。ごめんなさい。
でも観光ルートから外れた場所のトイレが思ったほどひどくなかったことは良かったです。「トルコの人は基本的にトイレで紙を使わずに水で洗う」とあるガイドブックにも書いてありましたし、その為にどこのトイレにも必ず外の水道のところに石鹸が置いてありました。
たしかに水がどこにもありました.水道がない場合は,バケツに水が汲んであって,そばに手桶がありました.ホテルのトイレはふつうの洋式だったので,トルコ式トイレにしゃがむという経験を男の私はしませんでしたが,日本の観光地にくらべたらずっと清潔だったと思います.日本にはまだ,汲み取り式トイレがありますが,トルコのトイレは基本的に水洗ですからにおいが少ない.
トルコのトイレの最大の特徴は,お金が必要なことでしょう.トイレの入口に人がいて,毎回30円程度払う必要があります.ふらりと寄ったガソリンスタンドだけでなく,きちんとお客になっているレストランでも払う必要があります.払うのは,入るときでも出るときでもいいみたい.このお金でトイレが清潔に保たれるのなら,よいシステムだと思いました.
トルコもそういう傾向があったのですが,ギリシャのトイレは重厚な石造りで驚きました.トイレだけでなくすべての建造物が大理石でできている感じでした.
ギリシャでは,トイレを使うのにお金はいりません.無料です.形式もふつうの洋式で,こちらの方が清潔でした.ただトイレットペーパーさえも流さないというしくみに驚きました.観光地だけでなく,ちゃんとしたホテルでもそうでした.使用後の紙を入れるバケツが,個室の中に必ずありました.聞くと,下水道が紙を流すようには設計されていないからなんだそうです.
トルコでは,水溶性のトイレットペーパーではなく不溶性のティシューペーパーもおそらくいっしょに流してるだろう.両国のこのシステムの差は興味深い.(写真1:ギリシャのトイレ.使用後の紙は流さすに,バケツの中に捨てる;写真2:トイレットペーパーを流さないでくださいの掲示)