まえちゃんねっと火山情報掲示板2の抄録2005


1189. 2005年01月05日 10時28分01秒 投稿:早川
 [http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1203/120315bou_25.htm]
火山地域における市町村防災会議の協議会設置リスト
・阿蘇
・桜島
・有珠山
・草津白根山
・駒ケ岳(北海道)
・十勝岳
・雲仙岳
・樽前山
・雌阿寒岳
・恵山
(以上10火山)
http://www.fdma.go.jp/html/new/pdf/150528toukai_hou/s19.PDF

ここに浅間山がないのがたいへん見劣りする。
(国立大学の)火山観測所があるのに協議会がない火山は、
・浅間山
・伊豆大島
・霧島山

このうち伊豆大島は大島町ひとつだから協議会は必要ない。
浅間山と霧島山は、近年の活発化をみるとすみやかに協議会を設置すべき火山で
ある。

以下浅間山について。

・長野県側市町村は「浅間山火山対策会議」を組織して、すでに防災に実効をあ
げているが、これを法律に定められた(正式組織である)協議会にすみやかに格
上げすべきである。

・群馬県側市町村は、連絡組織すらもっていない。すみやかに協議会を立ち上げ
るべきである。

・4キロ規制を明確に打ち出している長野県側市町村に比べ、あいまいなまま放
置している群馬県側市町村の姿勢は、被害が生じたら厳しく問われるべき状態
にある。

・市町村防災会議の協議会を設置するために、都道府県知事の指示は必要でない。
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1203/120315bou_25.htm

・都道府県防災会議の協議会は、まだひとつもない。山頂を県境が横切る浅間山
は都道府県防災会議の協議会を最初に設置するにもっともふさわしい火山である。
長野県と群馬県が話し合って協議会をすみやかに設置すべきである。
 なおこれについても上と同様に、内閣総理大臣の指示が必要でなくなった。両
県知事の判断で設置できる。すなわち手柄も責任もすべて両県知事に向かう。

1254. 2005年01月17日 18時58分24秒 投稿:早川
 [http://www.asahi.com/edu/nyushi/TKY200501160154.html]
アサヒコムより
> 16日の「国語1」の試験問題で、第一学習社(広島市)の教科書「高等学校
 現代文2」に掲載されている評論文が出題された。インターネット上の掲示板
で指摘されていたのを、大学入試センターが見つけた

通報じゃなかったんだ。
なんかおかしくないか。

去年問題になった「研究する人生」は、まだ閉鎖されたまま。
http://www.onweb.to/ken9/center.txt

これも、おかしな事件だった。

1271. 2005年01月21日 07時17分12秒 投稿:早川
 [http://www.asahi.com/international/update/0121/003.html]
プーケット津波Tシャツのパロディを書いてみました。
浅間山麓の観光業者はこういうしたたかさ・強さをなぜ見せないのだろうか?

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北軽井沢に火映Tシャツ みやげ物店が販売

 浅間山の火山灰被害からの復興が著しい群馬県長野原町北軽井沢の土産物店に、
火映をデザインしたTシャツが並び始めた。値段は1000円。北軽井沢では、
特産キャベツに降り積もった火山灰も撤去され、繁華街では噴火前と同様のにぎ
わいを取り戻しつつある。「心配していただいて心のこもったお見舞いをいただ
くより、実際に来ていただくのが北軽井沢にとって一番の復興」と、土産物店の
店主。観光シーズンは10月までと残り少ないため、懸命にTシャツを売り込ん
でいた。
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1297. 2005年01月26日 12時33分14秒 投稿:早川
#1293. 2005年01月26日 01時06分07秒 投稿:Tad
> 幸いにして浅間山では、今回まだ人命は失われていません。しか
> し、このまま行政や観光業者などが及び腰で「人の噂も75日」の
> ような無為無策でいると、「中規模」の噴火でも人的被害が発生
> するリスクが高いと、早川さんたちは警告していると私は理解し
> ています。
>

「人の噂も75日」をねらった無為無策ならかろうじて許せるのですが、ハザード
マップの偽装工作(#1#1294, #1#1376)は許せないことです。偽装工作下で人的被
害が生じたら、悔やんでも悔やみきれない。当局の修正と謝罪があるまで、私は
粘り強く言い続けます。

1301. 2005年01月27日 08時09分39秒 投稿:早川
#1300. 2005年01月26日 23時11分33秒 投稿:じゃがいも

> ところで、偽装工作の件、私も同感です。ですが、それを巧みに利用し、或い
は操り、「金儲けのため」に営業を続ける某所にも、ある意味「感動的」なした
たかさが見え隠れていると思えるのですが。
>

再び、現地事情にうとい見当はずれの発言です。
あれは「したたかさ」なんてものではない。明らかな犯罪(虚偽公文書作成)で
す。Pochiさん、ご注意ありがと。

被害が出れば、当局が動かざるを得ない性質のことです。被害が出ないいまのう
ちは、随時巡回して人をのかせているだけですむのだろうが、いったん被害が出
たら、ただではすまない。当局も町も、このことはわかっているのだろうな。

1325. 2005年01月30日 19時35分33秒 投稿:早川
業務連絡

なんだかわからんが、そこはIP露出しているから自宅からは書きたくないのだ。
勤務先からはプロキシの壁に阻まれて書けない。

遠慮せずにここでやっとくれ。

ここは、そんじょそこらの掲示板とは違うさまざまな工夫を施してあるのじゃ
(ヨッシー@まえちゃんねっとの努力による)

・IPとマシン環境を、それぞれ表示するかしないか選べる。
・IPごとに書込み禁止処置ができる。
・書き込みを禁止して(つまり凍結)、閲覧のみにすることができる。
・投稿内容はただちに管理者にメールで通知している。
・その通知メールには、IPから引いたドメインも表示してある。
・アクセスログのリアルタイム解析、図化。
・不適当発言は管理者が認識しだいすみやかに削除。
・携帯電話に対応
・参照したい発言番号を指定すれば、そこへジャンプ(#)
・100発言ずつインデックス保管
など

1343. 2005年02月04日 07時54分05秒 投稿:早川
 [http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200502/sha2005020401.html]
サンスポより

> JR東日本の説明では、受験生から再度の訴えがあったわけではないが
、運行本部が検討を続けて「宇都宮駅で臨時停車すれば、すぐ乗り換えの列
車があり試験に間に合う。後続列車への影響もない」と判断。通過予定だった同
駅で特例の“救済停車”となった。
>
>  9時ごろ宇都宮駅に到着、同7分に同駅発の下り「やまびこ45号」に飛び
乗り、無事に9時36分に郡山駅に着き、受験には間に合った。
>
>  まさに温情措置。しかし、1人の受験生が停車駅を勘違いしたために、数百
人が乗った新幹線を臨時停車させてしまったことは事実。同社は「望ましい話で
はない。停車駅は確認してから乗ってほしい」と、特別措置であることを強調す
る。
>
>  「酒に酔って乗り過ごした乗客が『停めろ』と要求してくるのは結構ある」
とJR関係者。今回の措置で「そうした要求が増えると困る。『対応が平等じゃ
ない』と言われると…。美談の形で報道しないでほしいのだが」と、“便乗犯”
増加に警戒ムードだ。
>
>  試験終了後、郡山会場を担当した同大学関係者が郡山駅に出向いて感謝の意
を伝えた。しかし受験生本人からは「特に感謝を伝えに来ていない」(JR東日本)
という。

>  今回の受験生は郡山駅通過直後に試験会場に連絡。大学側は「遅れても
いいので試験会場に来て下さい、と伝えた」(広報課)
。東北学院大の入試では平成15年2月3日、同様の事態が起きた。この時
も福島市の受験生が郡山の試験会場に向かうのに、停車しない新幹線に乗車。大
宮駅まで行って引き返したため約1時間遅刻、別室で1時間遅れで受験する特別
措置を取った。
>
>  また15年の同じ日、JR京葉線では高校受験で電車を乗り間違えた女子中
学生のために快速電車を途中駅で臨時停車した。JRによると、新幹線を臨時停
車させるのは急病人が車内で出た場合などに限られ、年に各数件程度だという。


・NHKテレビは親子と伝えたが、サンスポのこの記事にそうは書いてない。
・大学側が「遅れてもいいので試験会場に来て下さい」と伝えていたというのは
重要な事実だ。
・受験生側が臨時停車を執拗に求めた事実はみつからない。JR東日本が受験生
を勝手に特別扱いした過保護事件だったとみられる。
・社内にあるだろう列車運行規定に反する行為だったのではないか。運行本部に
判断ミスがあったと思う。公共交通機関である自覚が足りない。
・この処置は前例となった。JR列車の円滑な運行に与える今後の悪影響が心配
される。

1352. 2005年02月04日 20時29分41秒 投稿:早川
噴石 -- 福岡管区

> 火山灰
> 火山砕屑物のなかで直径が約2mm 以下のものをいいます。
>
> 火山礫(かざんれき)
> 火山灰より大きく、噴石より小さいもの。直径約2mm〜64mmのものをいいます。
>
> 噴石(ふんせき)
> 火山噴火の際、放出される溶岩または山体を構成する岩石の破片。噴出した岩
石のうち火山礫より大きいものをいいます。
http://www.fukuoka-jma.go.jp/kagoshima/kazan/yougo/yougo.html

ということは、64ミリ以上の溶岩や岩石を噴石というのですね。
日本火山学界が使っている「火山岩塊(かざんがんかい)」を意図して使わない
理由は何?
では、64ミリ以上の発泡した軽石は、何と呼ぶの?

火砕流の堆積物の中に入っている直径10センチの岩石も噴石と言うの?ほんと?


と、まあ、ここまでは、どうしてもそうしたいというのなら仕方ないかと思うの
だが、最終行のリンクから誘導されたページをみて、びっくり!


> 火山災害の要因には、噴石、火山灰、溶岩流、火砕流、泥流、岩屑流(土砂が
流下する現象)、山崩れ、 津波、空振(爆発的噴火に伴う空気の振動)、地震、火
山ガス(硫化水素、二酸化硫黄、二酸化炭素等)、地殻変動等があります。
>
> 噴石 噴火に伴って、火口から吹き飛ばされる噴出物で、時には火口から数km
程度まで飛散することがあります。 落下の衝撃で死傷したり、家屋・車・道路な
どが被害を受けることがあります。
http://www.fukuoka-jma.go.jp/kagoshima/kazan/saigai/saigai.html

ここでは、加害要因として噴石を定義してる。
さっきの定義は、サイズ(と発泡の有無)で決めた物質名だったはずだ。

ひとつの用語に、二つの定義をしちゃあ、いけないでしょ。
そんなのが許される世界は、気象庁火山以外、どこにもない。

1391. 2005年02月15日 10時57分39秒 投稿:早川
 [http://www.nature.com/news/2005/050131/pf/433445a_pf.html]
横田めぐみさんの遺骨鑑定にコンタミネーション疑惑(ネイチャー誌1月31日)。

1200度で焼かれたらDNAはことごとく消える?
鑑定したのはコンタミネーション(外来汚染物質)だった?

コンタミネーション鉱物に注目して姶良丹沢火山灰ではないと結論付けた過ちが1980年代の火山学であったが、それと同じ轍を踏んでいるのか。

国際的に認められた科学的手法によって鑑定したと日本政府は述べたが、その手法の内容を明らかにしなかった。国際的に認められた科学的手法が本当にあるのなら、日本政府高官はその具体的内容への言及を説明の中に含めるべきだと私は思う。

1400. 2005年02月17日 20時15分20秒 投稿:早川
 [http://www.asahi.com/national/update/0217/030.html]
アサヒコムより
> スマトラ沖大地震後の国会で、「邦人保護のため、日本に影響がなくても海外
での大地震情報を出すべきだ」との意見が出ていた。

公開情報としてやると、他国の主権を侵す恐れがある。
在外邦人だけに知らせるのならかまわないだろう。しかし地震や津波でそれができるとは思えない。時間が切迫している。

地震や津波ではないが、米国は類似のことをすでにやっている。私の大学に派遣されて来ている留学生宛に注意喚起メッセージが電子メールで届くことがある。

> インド洋周辺諸国への津波情報の提供については、今月末に開かれる各国との
会議で、要望があった国と協議する考えを明らかにした。

「要望があった国と協議する」とした気象庁長官のこの回答は正しい。

1414. 2005年03月13日 16時48分16秒 投稿:早川
 [http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/index.html]
#1#1376. 2004年09月22日 10時49分52秒 投稿:早川


#1#1291. 2004年09月21日 14時49分08秒  投稿:早川 

長野原町営の浅間園(火山博物館)は、山頂火口から4キロの円内です。警戒区
域内ですから、営業してはなりません。

早川由紀夫
浅間山登山規制調査検討委員会委員
2004年9月21日14時49分

1415. 2005年03月14日 08時54分18秒 投稿:早川
 [http://www.town.naganohara.gunma.jp/kyukyu1/bousachirashi.pdf]
長野原町広報
「噴火直後は、火山灰・火山弾などが降り、また火山灰が巻き上がり視界が不良になるため、自動車の走行は大変危険になります。自動車での避難は控えましょう。」

では、そのような中を徒歩で避難しろというのか。
何のために避難勧告を出して避難所に行かせるのか。

予見可能災害(たとえば台風)と同じ避難所を用意して、同じ情報伝達システムで浅間山火山災害に対応しようとしている。想像力の欠如がはなはだしい。

昨年9月1日爆発を間近で経験した別荘住人は、この避難システムが実際にはまったく役に立たないことをすでによく知っている。

(以下1828加筆)
では、いま求められているのは何か?
それは、緊急時の脱出経路を示す矢印だろう。

第一波を屋内でやりすごし、第二波までの合間に脱出する。
脱出経路は地点によって違うが、それを矢印で地図上に示すことは一または少数の図に表現できるだろう。

それは、大笹街道を西へ、国道146号を北へ、東へ二度上峠までの矢印群として表現できるだろう。



1416. 2005年03月14日 08時59分49秒 投稿:早川
 [http://www.asamayama.net/]
浅間山麓広域観光推進協議会
377-1692 群馬県吾妻郡嬬恋村大字大前110 嬬恋村役場観光商工課内
ページの記述から:

>嬬恋村では浅間山火山活動レベルに応じて立入を認めていますが、現在は「レベル3」で、火口から概ね4km以内立入禁止です。
>車坂峠の登山口より先へは進めません。

1417. 2005年03月14日 09時06分59秒 投稿:早川
 [http://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/osirase/a-kouenkai.htm]
> 「浅間山防災講演会」開催のお知らせ
>
> 嬬恋村に別荘等を所有する方々を対象とした浅間山に関する防災講演会を下記のとおり開催いたします。
>
> ◎ 日 程 : 平成17年3月30日(水)
>      午後1:00 〜 受付開始
>  〃 1:30 〜 1:50 開会
> 村長挨拶
> 村からのおしらせ
>  〃 1:50 〜 2:20 「浅間山概況報告」
>  気象庁 火山監視センター
>  〃 2:20 〜 3:30 「浅間山防災マップについて」
>  浅間山ハザードマップ検討委員会委員長
>  東大名誉教授 荒牧重雄 先生
>  〃 3:30 〜 4:00 質疑応答

> ◎ 場 所 : 東京都千代田区公会堂 (千代田区九段南1−6−17)

> ◎ 問い合わせ先 : 嬬恋村役場 総務課

1418. 2005年03月14日 09時22分51秒 投稿:早川
#1#1294. 2004年09月21日 16時09分24秒 投稿:早川
 [http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/hazard/index.htm]



2003年に作られたハザードマップでは、「浅間火山博物館」が、
浅間山から離れた方向に200メートルほど移動して表示されています。この移動
によって、「火口から4km」の黒くて太い円の外に出ています。

1419. 2005年03月14日 09時25分04秒 投稿:早川
 [http://http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/asama/info/index.htm]
> 浅間火山博物館及び浅間記念館(二輪車展示館)は12月1日をもって今年度の営業を終了いたしました。平成16年12月1日(水)〜平成17年3月31日(木)の間は休館となりますので、ご了承ください。来シーズンは、平成17年4月1日(金)より営業いたします。

1420. 2005年03月14日 10時15分50秒 投稿:早川
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/social/media/press/040928.htm]
「火山博物館、噴火後も営業中」朝日新聞群馬、2004年9月28日

源URLがすでに削除されていますので、アーカイブを私のサイト内に置きました↑

1421. 2005年03月14日 14時18分07秒 投稿:早川
 [http://maechan.net/hayakawa/asama/risk/index.html]
じっさい、どれくらい危険か。

浅間山麓の地域別危険度評価マップ↑
2004.12.15作成

(以下1820加筆)
危険な場所はごく一部にすぎない。
軽井沢や北軽井沢の観光地と宿泊施設のほとんどは、楽しみを優先させるに十分安全だ。ただし火山博物館を除く。


1422. 2005年03月14日 15時00分19秒 投稿:早川
#1#1705. 2004年09月29日 17時19分47秒  投稿:早川 
> 1950年のあとでは、1958年11月10日の爆発で火口から3.8kmの血ノ滝付近に直
径90cmの火山弾が落ちました。
>
> 3.8kmは火山博物館と同じ距離です。建物内は安全だというけど、直径90cmの火
山弾落下にも耐えられるように設計されているのだろうか。


以下新規加筆

> 桜島では、昭和61年に火口から3.2km離れた古里温泉に直径約2.5m、重
さ約5トンの噴石が飛来し、ホテルの玄関の屋根を突き破り、地下室の床まで達しました。
http://www.sivsc.jp/sakurajima/etc4-2.htm

昭和61年は1986年。たしか伊豆大島全島避難の日の近くだった。直径2.5メートルなら、5トンということはなかろう。20トンくらいか。水をかけてジューと蒸発するまさに焼け石に水の動画を見たことがある。


1423. 2005年03月14日 15時01分01秒 投稿:早川
この噴火が天明噴火と同程度まで至る確率(私の発言記録)

15% 2004.9.15ころ
25% 2004.10.22 #1#2558
28% 2004.11.01 #1#2881 計算方法の説明あり

1424. 2005年03月14日 16時28分42秒 投稿:早川
 [http://vulcania.jp/school/contents/flash/asama.shtml]
天明噴火って、どんなの?

ウェブ紙芝居・浅間山↑で、「江戸時代の噴火」をクリックしてください。


1425. 2005年03月15日 07時49分50秒 投稿:早川
#904. 2004年11月11日 00時27分22秒 投稿:うすざん
>
> #1363. 2004年09月22日 07時39分44秒 投稿:早川
> >今回と同様の事例として、1979年の阿蘇があります。
>
> 探していた阿蘇山規制地図欺瞞関連記事です。
>
>       1979年阿蘇山噴火で観光客3人が死亡
>  阿蘇山が1979年9月6日に突然中規模の爆発をしました。活動が活発になっていたため、半径1km以内が立ち入り禁止になっていました。ところが、火口東駅までロープウエイで行った観光客のうち3人が噴石に当たって死亡し、十数人が負傷しました。
>
>       二つの違った地図があった
>  実は、火口東駅は火口からおよそ850mです。ですからそのロープウエイは、本来動かしてはならなかったはずです。それがなぜ動いていたか、おかしいと思って阿蘇火山防災会議協議会というところが作った地図を見ると、驚いたことに火口東駅が火口から1kmの円の外に位置していました。気象庁で作った「阿蘇火山登山規制区域図」とは別の地図があったのです。
>
>       うそと欺瞞で殺された観光客
>  地図の上で、1km円の外に駅を書き込んでおいて、1km規制がかかってもロープウエイを動かせるようにしてありました。これは欺瞞です。地元では意識的にそういう地図を作って、ロープウエイを運転し、結局3人の死者を出したことになります。
>
>       安全優先の観光へ
>  こういう、「観光優先、安全は二の次」という行政の姿勢は、やはり厳しく問われるべきだと思います。観光客を招くのであれば、招く側に観光客の安全を守る責任があると思います。
>
> 伊藤和明講演集「火山・地震と自然について」、建設省大熊工事事務所、38p. 1999.より一部要旨引用
> 但し、小見出しは当引用者による。
>  うそは早めに謝って訂正するしかないでしょう。4km圏規制とは、そこだけへこませた線を引いて、行政判断でそれを今後4km圏規制図として使うと表明する手があります。うそをいつまでも引っ張り続けるのはやはりよくない。
>  ただし、現在のリスクがどこまでかは全く別の話です。

1426. 2005年03月15日 08時28分36秒 投稿:早川
> #1301. 2005年01月27日 08時09分39秒 投稿:早川
>
> #1300. 2005年01月26日 23時11分33秒 投稿:じゃがいも
> > ところで、偽装工作の件、私も同感です。ですが、それを巧みに利用し、或い
> は操り、「金儲けのため」に営業を続ける某所にも、ある意味「感動的」なした
> たかさが見え隠れていると思えるのですが。
> >
>
> 再び、現地事情にうとい見当はずれの発言です。
> あれは「したたかさ」なんてものではない。明らかな犯罪(虚偽公文書作成)で
> す。
>
> 被害が出れば、当局が動かざるを得ない性質のことです。被害が出ないいまのう
> ちは、随時巡回して人をのかせているだけですむのだろうが、いったん被害が出
> たら、ただではすまない。当局も町も、このことはわかっているのだろうな。

1427. 2005年03月15日 08時41分22秒 投稿:早川
基本事実

1)浅間火山博物館は、長野原町営の施設である。
しかし嬬恋村の中にある。地番が嬬恋村なのか、それとも長野原町の飛び地なのかは不明。

2)2003年版ハザードマップ作成にかかわった機関(マップ記載をそのまま転記):
発行 嬬恋村
企画 国土交通省利根川水系砂防事務所・群馬県・長野県
監修 浅間山ハザードマップ検討委員会(委員長:東京大学名誉教授 荒牧重雄)
作成協力 小諸市・佐久市・軽井沢町・御代田町・長野原町
調査製作 (財)砂防・地すべり技術センター

ただし発行と作成協力の市町村名は、市町村版ごとに入れ替わる。


1428. 2005年03月15日 17時16分09秒 投稿:早川
#1#2296. 2004年10月14日 18時20分03秒 投稿:早川
>
> 「浅間山防災マップ説明会」における荒牧重雄先生の発言抜粋
> 10月8日、嬬恋村が観光業者向けに企画。
>
> 「実際には安全なんですよ。そんなに心配することはありません。たとえば、
うちは、火口から10キロメートル離れている。そうすると防災マップをみてみる。
そこでの災害の可能性というのは、限りなくゼロに近いんです。ところが10キロ
と4キロ(の違い)。遠くの人、東京の人なんかは、ぜんぜんそんなこと知らない。
ただ浅間というだけで、あっ危ないということになる。」
>

東京の人が、浅間が危ないと聞いて(たとえば)軽井沢が危ないと早合点してし
まいがちだというこの指摘は、そのとおりです。


> 「大規模噴火なんか、まず起こらない。」
>

でも、いつか、かならず起こる。


> 「そういうことは、めったに起こらない。どれくらいかというと、過去2000年
間に3回起こっているということがだいたい見当がついているのですが。数百年に
1回。数百年に1回というのは人間の世代で言うと十何代もあるんですからね。そ
んなに。そんなものを怖いって考えるのはちょっと無理がある。そんな必要はな
いと思いますが、いかがですか。そこまで、そういうところまで考えて気に病む
人というのはちょっとどうと私は思いますが。それよりも、(ハザードマップ)表
面の小中噴火。それについて少しご説明します」
>

2000年に3回程度起こる現象が100年の一生の中で起こる確率は15%。このリスクを
怖れるかどうかは、個人の考え・信条、所有する資産、属する社会の常識によりま
す。いつでもだれもが、このリスクを無視すべきだと断定するのは適当でありませ
ん。


> 「いま問題となっている、たとえば、石が降って危ないとか危なくないとか。
この両者のモデル(弾道軌道と等速落下)のちょうど中間になる場合が多い。だ
からそこで議論がややこしくなって、あんまりそこでは、学問的にも詳しいこと
はわかってないですけど。」
>
> 「風で、やっぱり、弾道を描いてくるものも流されるんで、風向きによっちゃ
あ、風下で、8キロくらいまでは、相当おっかない大きな石が、ところどころに、
あのへんに1個、ここに1個と、いうようなことで起きる心配もあるので、だから
気をつけたほうがよい。8キロよりも超えるとね、百年間の記録には、そういうの
は、ないです。」
>

それなら、8キロまではたいへん危険だということになります。いまの4キロ警戒
態勢では不十分だということになりましょう。

しかし私はそうは思いません。(浅間山で)弾道を描いた火山弾が8キロまで飛
ぶとは考えません。せいぜい4キロまで。百年よりずっと昔までさかのぼって(浅
間山が誕生した)5万年前までさかのぼっても、4キロを超えません。大きな噴火
で火山弾が遠くまで飛ぶと考えるのは誤りです。大きな噴火でも火山弾が到達する
距離は、過去百年間の爆発と変わりません。過去百年間の爆発は、噴出量は少ない
がたいへん強かった。規模は小さいが爆発力は最大級。昨年9月1日もそうでした。


> 「9月1日からの噴火についてですね、過去、少なくとも130年間の経験では、全
然問題のないような噴火なんだけれど、何でこんなに騒ぐんだろうかっていう、私
は、それは、ある意味で失礼にあたりますが、経験してない、あまりよく知らない
人たちが、ただいたずらに憶測で怖がる。」
>

昨年9月1日の爆発は過去130年間の爆発の中でもっとも強いもののうちのひと
つでした。それは火山弾の到達距離からわかります。まだ正確には調べていません
が、3キロ程度まで達したようです。

この爆発のときに気象庁軽井沢測候所が観測した気圧変化は205パスカルでした。
この圧力が大きいことは、桜島で1990年2月以降に1940回あった爆発と比
べてみると、わかります。鹿児島地方気象台の記録と突き合わせると、第四位にラ
ンクされるそうです(坂井ほか、日本火山学会発表、2004年10月)


> 「たとえば浅間山がものすごい活発になって、ぜんぜん活動の形式が違ってきて、
危険範囲がもっとずっと広がって、これはだめだと、みんな引っ越して、店をたた
んで、どっか移んなくちゃいけないことだってありうるわけです。そういうことで
は絶対にないです。そういう兆候は、まったくないです。」
>

そういう兆候がないことは、ありません。あります。9月16日にストロンボリ式
噴火があって細粒軽石が放出されたこと。火口底に新しい溶岩が現れて、夜間に火
映を生じさせつつ着々と埋め立てていることなど。

ただ、いま費用を投入してそのリスクに備えるだけ十分確からしい情報かというと、
私はまだそうは思っていません。


> (質問に答えて)
>
> 「あなたその、70にもなって、この前の9月1日の爆発が一番大きいと思ったとい
うが、間違いです。そんなことないです。ものすごく小ちゃいんですよ。過去にもっ
と大きいのがいっぱいある。これは、私におっしゃってもしょうがないことですけ
ど、書いてあるから、本に。失礼ですけど。それはちゃんとした機械で観測してあ
りますから。まず、私の思いでは、あれは中型です。もっと大きいやつはいっぱい
ある。それは、ちょっと正しくない」
>

その本をみつけることができません。本に書いてあったとしても、書いてある事実
だけでは、それが正しいかどうかわかりません。読んでみないとわかりません。

気象庁による気圧観測については、上記しました。9月1日は最強クラスの爆発で
した。だから、火山博物館玄関の最新式強化ガラスが割れたのだし、10キロも離
れた遠地の小学校のガラスが割れたのです。


> 「いま風評被害の事態だと思うのです。実害ないんですよ、ほとんど。そういう
ふうにお考えになりませんか?そういうんなら、いかにね、極端にいうと、お客様
をうまくだまくらかしてというのは言い方悪いですが、うまく説得して、こういう
心理作戦みたいなもののほうが、あなた方の商売で一番重要なポイントじゃないで
すかと聞きたい。」
>

風評被害とは、ありもしないことが消費者の間に広まって特定業者が被害を受ける
ことを言います。昨年の浅間山の例で、虚偽情報が巷間に流布した事実は確認でき
ません。したがって、浅間山麓に経済落ち込みが仮に昨秋あったとしても、それを
風評被害だと断じることは適当でありません。

消費者が正しく危険回避行動をとった結果だと記述すべきです。浅間山麓の観光業
者がとった対策が不十分だったと言ってもよい。


1429. 2005年03月16日 09時11分38秒 投稿:早川
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/asama/2004/calendar.htm]

早川由紀夫・宮永忠幸・長井隆行・佐藤成夫・新井雅之

この掲示板に書き込みまれた情報も参考にして作図しました。ありがとうございます。
参考にした書き込みは、ハンドルネームを付して、論文中に明記させていただきます。
 
--------------------------------------
9月1日 18万トン、相馬降灰、205パスカル
9月16日 5万トン、東京降灰、灰噴火
9月23日 5万トン、山形降灰、72パスカル
9月29日 2万トン、十日町降灰、29パスカル
10月10日 2万トン、長野原降灰、19パスカル
11月14日 4万トン、益子降灰、73パスカル    (気圧変化値は気象庁による)
--------------------------------------
2004年計 36万トン  

1433. 2005年03月22日 09時47分32秒 投稿:早川
宇宙から見ると、火山博物館が4キロ円の内側にあることがはっきりわかります。
「鬼押出し溶岩」の文字の右にある大きな建物。


IKONOS衛星画像2004年9月、国際航業株式会社のサイトへのリンク。
クリックすると拡大します。

1437. 2005年03月25日 21時58分14秒 投稿:早川
 [http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/306_Asamayama/306_rireki.html]
「現在の判定基準に従って、1964年以降の観測データに基づきシミュレーション
すると、この期間中に観測された噴火は全てレベル2以上で発生しており、微噴
火を除けば全て事前にレベル3以上に判定されることになる」
2004年8月頃発行された火山49巻4号、219ページより。

1982年4月26日と1983年4月8日の爆発直前はほんとうにレベル3と判定されるのだ
ろうか?気象庁は1983年10月2日と1990年7月20日の降灰をどちらも微噴火と記録
したが、1982年4月26日と1983年4月8日の爆発は、上で除外した微噴火とは書いてい
ない。

あの2回の爆発はどちらも寝耳に水の爆発だった。水上武以来、浅間山にかかわった
火山物理学者たちがこぞって自信を喪失したと聞いたことがある。直前に地震回数が
増えるなどの変化がまったくなく、突然爆発したと聞いている。

28年ぶりの規制緩和を決めた2001年7月の浅間山登山規制調査検討委員会でも、軽
井沢測候所長から同様の発言があった。1982年4月26日と1983年4月8日の爆発には
異常前兆が認められなかったことを委員全員が確認した。だからこそ、山頂火口縁
までの登山を許さず、平時でも500メートルまでの接近を限度とした。

いずれにしろ、2004年9月1日の爆発がレベル2のまま突然起こったことは動かし
がたい事実である。あとから聞くと、9月1日の爆発事前に軽微な地殻変動が観測
されていたというが、それを理由にレベルが3に上げられることはなかった。

レベル4にあたる「居住地まで影響するような中〜大噴火」は、いまのレベル3か
ら突然発生しうる。「居住地まで影響するような中〜大噴火」が発生する前に
気象庁がレベルを4に上げて知らせてくれると期待するのは、大きな誤解だ。

気象庁が発表している浅間山レベルは、現時点では、あくまでも参考情報として
扱って防災対策をとるのがよい。

1438. 2005年03月26日 08時55分53秒 投稿:早川
2004年9月1日の爆発の結果を、レベル表に照らすと3ではなく4であることは、こ
こで私が何度も指摘してきたことです。

気象庁がレベルを4に上げなかったのは、
1)レベル4に上げるときは緊急火山情報を出す内規がある。
2)緊急火山情報は出したくない。
3)だから、レベルを4に上げない。
という判断プロセスが働いたのではないかと疑われていました。このことまで、
ここに書いたような気がします。

さて、#1437で引用したページの前のページに次のようにあることをみつけまし
た。
「既存の3種類の火山情報との関係は、概ね次のようになっている。
緊急火山情報:
 火山活動度レベルが4または5に上がる場合に発表。
臨時火山情報:
 火山活動度レベルが3に上がる場合に発表。」

1)で想像した内規が現実に存在することが確かめられました。
2)を気象庁がなぜ思うか不思議ですが、2000年8月の三宅島危機でも緊急火山情
報を結局出しませんでした。緊急火山情報の発表なしに全島民が4年半も島外生
活を強いられました。この事実は、気象庁が緊急火山情報をできるだけ出したく
ない姿勢でいると判断するに十分です。

火山の状態にレベル表を正確に当てはめて広報するのを行政の事情で妨げる内
規をつくるのは、本末転倒です。

1442. 2005年03月29日 05時18分59秒 投稿:早川
 [http://www.asahi.com/international/update/0329/003.html]
> スマトラ島付近でM8.5の地震 インド洋に津波の恐れ
> 2005年03月29日01時50分
>
>  29日午前1時10分ごろ、インド洋で大きな地震があった。気象庁によると、震源はスマトラ島付近で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)8.5と推定される。同庁はインド洋広域に津波発生の可能性があるとして注意を呼びかけた。日本への津波の心配はないという。
>

大地震はあったが、大津波も発生したかどうかは、まだ不明。
今度の震源の位置は、12月26日よりかなり南のようだ。


#1276. 2005年01月22日 18時32分22秒 投稿:早川
> #1274. 2005年01月22日 13時25分54秒 じゃがいも
> > 簡単な理由でしょう。要するにプーケットに再度大津波が来る確率は低いか
> ら復興に全精力を費やせる。観光客だって、同じ場所で再び同じような津波に襲
> われるかも、という危機感は少ない。
>
> それは、恐ろしい誤解だ。
> #1170, #1155参照。


#1155. 2004年12月28日 18時41分49秒 投稿:早川
>  [http://www.asahi.com/special/041227/TKY200412270290.html]

> >  山本雅博・地震津波監視課長は「巨大地震だったので数年単位で余震は続く。
> しばらくはマグニチュード8クラスの余震の恐れもあり、余震による津波への注
> 意も必要だ」と話した。 (04/12/28)
> >
>
> たいへん適切なコメントだ。

1449. 2005年03月31日 00時32分49秒 投稿:早川
500人。NHKカメラ取材あり。

荒牧先生は、講演の中で何度も、4キロ円内が警戒区域であると説明しました。
設定権者である村長も同席した村主催の説明会での発言ですから、これは重い。

長野県側だけでなく、嬬恋村も4キロ円内を警戒区域に指定していると判断するに
十分な事実だと思われます。

▼1545から25分間もうけられた質疑応答時間に出た質問。
・火山灰を吸い込むことによる珪肺の心配はないか。
・昨年の噴火による別荘地での被害実態を教えてほしい。
・いまが立ち上がりの時期だから、注意して今後に備えろということか。
・屋外の拡声器は聞こえない。屋内無線受信機の値段は?


#1417. 2005年03月14日 09時06分59秒 投稿:早川
 [http://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/osirase/a-kouenkai.htm]
> 「浅間山防災講演会」開催のお知らせ
>
> 嬬恋村に別荘等を所有する方々を対象とした浅間山に関する防災講演会を下記のとおり開催いたします。
>
> ◎ 日 程 : 平成17年3月30日(水)
>      午後1:00 〜 受付開始
>  〃 1:30 〜 1:50 開会
> 村長挨拶
> 村からのおしらせ
>  〃 1:50 〜 2:20 「浅間山概況報告」
>  気象庁 火山監視センター
>  〃 2:20 〜 3:30 「浅間山防災マップについて」
>  浅間山ハザードマップ検討委員会委員長
>  東大名誉教授 荒牧重雄 先生
>  〃 3:30 〜 4:00 質疑応答

> ◎ 場 所 : 東京都千代田区公会堂 (千代田区九段南1−6−17)

> ◎ 問い合わせ先 : 嬬恋村役場 総務課


1450. 2005年03月31日 13時36分22秒 投稿:早川
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/kazan/field/1102.html]
浅間山の案内をします。
お問い合わせください。

・案内者:早川由紀夫(群馬大学教授)
・参加者:所属年齢を問わない。ただし20名以上の団体に限る。
・日にちは電子メールで個別相談。
・軽井沢駅発着のバスを一台用意してください。
・案内は無料です。

▼見学内容
・浅間山の地形からわかる成り立ち
・1783年(天明三年)噴火が残したもの
・2004年噴火で起こったこと

▼コース例
0752 東京駅(あさま553号)
0915 軽井沢駅
0930 バスで出発
0950-1020 発地、浅間山の地形、浅間山の成り立ち
1050-1120 峰の茶屋、東大浅間火山観測所、1783年軽石
1130-1150 六里ヶ原駐車場(ブルーベリー)、1783年噴火がつくった地形、2004年火山礫
1200-1400 鬼押出し園(昼食)。1783年吾妻火砕流、1783年鬼押出し溶岩
1410-1430 立野入口、1783年鎌原石
1440-1520 鎌原観音堂「天めいの生死をわけた十五段」
1530 万座鹿沢口駅 1622(草津8号)1904上野
1630 軽井沢駅 1700(あさま524号)1816東京

有効期限:2005年11月30日

1452. 2005年04月01日 07時31分21秒 投稿:早川
おととい千代田区公会堂で開かれた嬬恋村主催「浅間山防災講演会」を聞いて思っ
たのですが、別荘所有者ですら、昨年の噴火で実際何が起こったかを知らない。
どこに何が落ちたのかを知らない。いわんや観光客をや。

たとえば北軽井沢では、昨年9月1日の噴火から現在まで地震をひとつも感じてい
ないこと、ペンションを含む住家に被害がまったくないことなど、わい曲のない
事実のなかから安心情報を選んで広める努力をする必要があろう。その役目は、
まず第一には、浅間山によって経済的打撃を受けていると主張する観光業者と町
村にある。

安心情報の次には、攻めの情報を出す。活火山を逆手にとって、噴煙や火映の見
物で売る。これらはいま、浅間山麓でなければ売れない商品だから、その希少価
値を前面に出してプレゼンテーションをつくり、ワクワクドキドキを情報の受け
手に共感させる。行ってみたい気にさせる。これには、一流の演出が必要。また、
周到なリスク管理を用意しないと消費者の信頼を得ることはむずかしい。

1454. 2005年04月06日 16時18分34秒 投稿:早川
 [http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/yuho/index.html]
ヒカリゴケコース(Bコース)を通すと言ってる。
昨年は、館内営業したが、遊歩道は閉じていた。
しかし今年は遊歩道も通すと言ってる。

> 浅間園内の遊歩道は、現在除雪作業中のため通行できません。
> 大変ご不便をおかけしておりますが、除雪が終わり次第Bコー
> スのみ開放いたしますので、ご利用下さい。
http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/asama/info/index.htm

あのコースには火山弾シェルターが複数設置してある。シェルターを設置しなければならないような場所を、気象庁が火山情報でレベル3だと言っているときに通す理屈が、私には、どうしても理解できない。

ヒカリゴケコースの浅間山最接近点の距離は3.6キロ。こういう場所に、これから暖かくなって、学校児童生徒が集団で踏み込むことになる。これはいったい、成熟社会が放置してよいことなのだろうか。

1458. 2005年04月07日 07時01分15秒 投稿:早川
浅間山麓観光の振興と火山博物館

▼事実

浅間火山博物館(浅間園)は嬬恋村の中にありますが、長野原町が経営する施設
です。大きな駐車場とレストランを備えていて、夏季には、学校児童生徒を含む
たくさんの観光客が大型バスで訪れます。

浅間火山博物館は入場料を徴します。入場料を払わないと鬼押出し溶岩内の遊歩
道も歩けませんでしたが、2-3年前から博物館の外は無料で散策できるようにな
りました。

浅間山頂火口中心からの距離は、博物館3.8キロ、遊歩道Bコース3.6キロ、遊歩
道Aコース3.4キロです。

嬬恋村長は、現在、浅間山頂火口中心から4キロ内を災害対策基本法63条に基づ
いて警戒区域に指定しています。63条警戒区域には罰則規定があります。

なお隣接する場所に西武が経営する鬼押出し園がありますが、その建物は4.5キ
ロ離れています。遊歩道のごく一部が4.0キロの内側に入っていますが、そこま
で入り込む観光客はとても少ない。もしかするとその部分は立ち入り禁止になっ
ているかもしれない(未確認)。

▼判断

長野原町は、嬬恋村長が指定する警戒区域を破って、浅間火山博物館(浅
間園)を違法に営業しています。これは、警察力が働くべき案件です。

▼影響

昨年9月1日の爆発以来、浅間山麓観光にいちじるしい落ち込みがあるようにみえ
ます。それは、第一には、浅間山の爆発でどこにどんな被害があったかを広く伝
える努力が欠けていることに由来すると考えられます。努力が欠けているだけで
なく、意図して隠しているようにもみえます。たとえば11月14日の通行車両被害。

観光業者や別荘所有者ですら、具体的被害をよく知らないのが実態のようですか
ら、観光客が知っているはずがありません。そういう観光客は、いきおい「軽井
沢って浅間山でしょ?去年噴火したからいまでも危ないんじゃない。軽井沢いく
のはよそう。」といったような過剰に安全策に偏った判断をします。

利害関係のない観光客が5月の連休の行き先を決定する際に、このような判断プ
ロセスをとることはまったく正当です。浅間山麓の観光を盛り立てたいと希望す
る人は、まず、このイメージを是正する必要があります。時間とコストを払って
浅間山を勉強して、正確な情報を東京人に行き渡らせる必要があります。

落ち込み原因の第二には、火山博物館の営業を違法に継続する長野原町の姿勢が
あげられます。4キロ内は立ち入り禁止と言っておきながら、じつは町が堂々と
その中で営業を続けている。みるひとがみれば、1)地元行政がうそを言ってい
る、2)浅間山のリスクマネジメントがまったくできていない、ことがわかって
しまっています。これでは、怖くて浅間山麓(とくに北麓)には遊びにいけませ
ん。

長野原町は、火山博物館から上がる収益を優先するあまり、町全体の観光業を冷
え込ませてしまっています。

▼解決策

(1)気象庁レベル3のあいだは、火山博物館の営業をしない。その上で、北麓の
観光施設・宿泊施設のすべてが十分安全であることを宣伝する。

または

(2)警戒区域の線引きをやり直して、火山博物館を警戒区域外にした上で、営
業する。この場合、火山博物館を区域外指定することの合理的説明を付す必要が
ある。



1462. 2005年04月13日 08時32分53秒 投稿:早川
岡田弘さん@北大によると、有珠山麓の自治体および観光業者は、1990年代中頃に防災意識を大転回したという。

それまでの「臭いものにはフタ」の姿勢を改めて、過去の火山災害の事実を受け入れ防災の道を進むことを選んだ。「十分な火山防災対策をとった観光地だから安心ですよ」と消費者に宣伝する道を選んだという。

しかし、このコペルニクス的転回を済ませた火山観光地の数はまだ少ない。コペ転する前の観光地に火山の牙が襲いかかるのは時間の問題だ。そこでは、ほんらい防げたはずの災害が現実のものとしてあらわれる。愚かだし、罪深い。

1468. 2005年04月14日 17時57分38秒 投稿:早川
 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050414-00000923-jij-soci]
ああ、時事通信、差し替えていますね。

でも、昨年、気象庁はあれを噴火と言わなかったような記憶。
気象庁が阿蘇が噴火したと言ったのはたしかに10年以上ぶりかも。
ただし、今回気象庁が噴火だと明言したかどうかはまだ定かでない。


> 阿蘇山が小規模噴火=1年3カ月ぶり−気象庁、警戒呼び掛け
>
>  気象庁は14日、熊本県・阿蘇山の中岳(1506メートル)が13日から14日朝にかけ、ごく小規模な噴火を起こしたと発表した。阿蘇山の噴火は昨年1月14日の小規模噴火以来。
>  同庁は同日、火山活動度レベルを2の「やや活発な火山活動」から3の「小規模噴火が発生」に引き上げ、臨時火山情報を出し警戒を呼び掛けた。 
> (時事通信) - 4月14日14時15分更新

1483. 2005年04月17日 21時56分52秒 投稿:早川
 [http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/asama/info/index.htm]
#1454, #1458の続報

>  浅間園内の遊歩道は、除雪作業が終了しましたので、4月16日
> からBコースのみ開放いたします。ご利用下さい。

町が率先して違法行為をしている。
町立浅間園は警戒区域内にある。だからこれは災害対策基本法63条違反だ。
63条には、罰則規定がある。116条。10万円以下の罰金または拘留。63条違反はまだ問われた前例がないと思うが、この案件は、不特定多数の観光客を相手に組織的に白昼堂々おこなわれていて悪質だから、この条項が厳格に適用されるべきだ。


>  ただし、臨時火山情報が発令され、噴火のおそれがある場合は、
> 遊歩道を閉鎖し、火山博物館を休館とすることがありますので、
> お確かめ下さい。

この文は、次の理解を前提にしているように読み取れる。
・臨時火山情報が発令されない限り噴火のおそれはない。
・噴火は、臨時火山情報の発令によってあらかじめ教えてもらえる。

どちらも、致命的な誤りだ。
昨年9月1日夜のことを思い出せば、わかる。