7.01(土)

「噴火」はまだ確認されていません

共同通信が29日夜に配信した文章の中に,

実際に海底噴火がいつ始まったのかすらはっきりしておらず、噴火の形態や時期の予測の困難さがあらためて浮き彫りになった。

「かなり活発な海底噴火があった」の結論にたどりつくまで時間がかかった。

とありますが,これらは的を外した意見と誤解です.今回の三宅島の異常で,噴火はまだ確認されていません.29日の気象庁資料にある海上保安庁提供資料をもってして「かなり活発な海底噴火があった」と解釈する火山学者はとても少数だと思います.私は,このデータは,噴火があったことの決め手にまったく使えないと評価しています.

海底調査の結果が待たれます.共同通信がみずから調べてほしい感じです.私に100万円くらいの研究費があったらすぐにやるのだが.方法はいたって簡単です.魚群探知機をつんだ漁船をチャーターすればいいのです.伊豆大島の1986年噴火のあと,某テレビ局の申し出で,波浮港の沖合でじっさいやったことがあります.うまく結果が出ました.(0950)

石原知事6.29ご来島と避難勧告解除遅れの関係