7.19(水)
- 三宅島砂時計7.17.1200画像 39 41 42 (中日本航空(株)撮影;防災科学技術研究所提供)1820
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- 深さはもう500メートルを超えただろう.欠損質量はもう5億トンに近いだろう.まだ沈んでいる.そして広がっている.クリックすると大きな画像を見ることができます.7.20.1515/1850/7.21.0720
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- 人口 三宅村3645人,神津島村2149人,新島村3058人.2000.6.1現在
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- ちばさん掲示板は復活しています.またダウンしたようだ7.20.1530.復活1610.
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- ちばさん掲示板がいまダウンしているようだから,きのうの話の続きをここでします.7.11pm毎日新聞写真に見られる火口底の白いもやもやは,火道を上昇してきた高温水蒸気が地表に出て冷やされて凝結して生じた雲だと思います.中村一明さんが言った「うがいタフ」のメカニズムをよく思い出して,その災害における重要性をいま肝に銘じるべきだと思います.うがいは,毎朝洗面所でやるがらがらぺー,タフは固結した火山灰のこと.tuff.(1005)
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- 雄山山頂はいま晴れているそうです.各社ヘリを飛ばして,いまの火口の様子を知らせてください.火山学者が最後に解釈した7.14.1800ANN映像以降,それまでの四倍程度の火山灰が火口から放出されました.その後の火口のかたちを把握している火山学者はまだひとりもいません.(1000)
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- 山頂噴火に留まっている限り,海岸沿いの集落に危険が及ばないと考えるのは誤りです.3000年前の噴火では三宅支庁の庭に火山灰とスコリア(黒い軽石のこと)がぜんぶで厚さ125cm降り積もりました(地質図).あたると十分死ねる岩もそこに落下したはずです.3000年前はずいぶん昔のことですって?それはたしかにそうですが,いまの山頂火口の姿はすくなくともこの500年間なかったかたちですよ.(0955)
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- 玄武岩火山の災害は,マグマ噴火によるものよりむしろ,地下水や海水が関与した水蒸気(マグマ)爆発によるものが甚大な被害を起こします.ですからマグマ後退期には注意が必要です.とくに火山島は地下水が豊富ですから,厳重な注意が求められます.過去の事例:伊豆大島6世紀と1957年,キラウエア1790年と1924年(USGS-HVOへのリンク).(0930)
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- 過去の三宅島噴火の噴出物量 日本活火山総覧第2版(気象庁1996)による
- 1940年:1900万立方メートル
- 1962年:1000万立方メートル(約2000万トン)
- 1983年:溶岩流500〜700万立方メートル,火山灰等600万立方メートル.(計2000万トン)
- 2000年火山灰の私の見積もりは,300万トンです.この数字は,7.18.0640にここ(7.17末尾)で公開しました.気象庁サイトに7.18.2025に置かれた三宅島降灰分布図を今朝みて,この見積もりの正確さを確認しました.
- (0905)