5.03(水)
- ▼「有珠山で大規模な噴火が起きて、伊達市の市街地でも火災が発生したという想定で」きのう,伊達市が訓練をしたそうです.「無線で操縦する無人の放水車などを使って消火活動を行うとともに火災現場に取り残された人を救助する訓練をしました」(以上,引用はNHKボランティアネット)ということですが,わたしは火山専門家として呆然自失しました.関係者はいったいどんな噴火様式を想定して訓練を実施したのでしょうか.そのような防災処置がとられるべき噴火様式を,私は思いつくことができません.
- 噴火によって自分のまわりで火事が起きたら,私はその火を消そうなんて,つゆとも思いません.ただちにその場から立ち去ります.その地域には,そのとき,火事よりはるかに深刻な危険が迫っているにちがいないからです.人命第一という標語はこういうときに使います.無線で操縦する無人の放水車といったって,火事場を確認できる近さに操縦者がいる必要があるのでしょ?おーこわ.
- こういうことって,どうにかならないものでしょうか.国からの指導・助言が必要だと思います.(1110)