臨時火山情報 第3号 平成12年3月28日11時55分 室蘭地方気象台発表 有珠山の火山活動について 有珠山において3月27日から地震活動が活発化していることから、本日火山噴火予知連絡会拡大 幹事会を気象庁で開催し、次の見解を発表しました。 有珠山では、3月27日昼頃から地震が次第に増加し、地震の震幅も次第に大きくなっており、本 日(28日)に入ってからは、山麓で有感となる地震も発生している。震源は北西山腹の深さ3〜 4kmと推定される。噴気活動は今のところ変化は見られない。 今回のように活発な地震活動は、前回の昭和52-3年(1977-78年)の噴火活動期以降では初め てである。有珠山の最近400年の活動では、地震活動が次第に活発化した後、1日ないし数日の間 に噴火した例が多い。 以上のことから、今後噴火が発生する可能性があり、火山活動に警戒が必要である。