JNN(橋谷さんを含む)とANNの方へ,それから報道各社の責任者へ,
ヘリコプターによる空からの観察によって,下に示すように学術的にたいへん貴重な映像が獲得できました.感謝します.ところで,きのうの状況で噴火現場にあれほど接近して生きて帰ってこれたのは,たいへん幸運でした.これに味をしめて,次もきのうと同じようにうまくいくと思ったら大間違いです.かならず落ちます.かけてもいい.テレビ局をはじめとして,新聞をふくむ報道各社の責任者に再考をつよく促します.ヘリコプターが飛ばなくなって学術的に貴重な映像が獲得できなくなるのは私にとって残念ですが,あえて申し上げます.(4.1.1416)
1977年8月の,高さ10kmの噴煙柱のときには,岩が横方向へ3kmは飛んだでしょう.3.31噴火は弱かったから岩の飛行距離があれだけですんだ.次回は今回のようにはいかない.(4.2.1420)
3.31噴火のクライマックスへ向かいはじめたところ.この約5分後にクライマックス(気象庁によると高さ3200メートル)に達した.NHK1355
クライマックス.噴煙の色が黒さを増し,大きな岩塊が火口から多数投げ出された.NNN1402
クライマックス.NNN1405
洞爺湖北岸からみたクライマックス.クライマックスは,約30分続いた.NNN1406
とても小さい,そして弱々しい火砕流(あるいはサージ)が発生した.黒い噴煙柱の基部から広がる灰色の雲がそれ.
まだ発生していない.JNN1429
いま発生した.JNN1430
mpegムービー(6秒,1.14MB)
このとき,川辺さん(地質調査所)がサイロ展望台(8km北方)から写した写真1430.写真1426とくらべると,右側へ地をはう雲がこのとき前進したことがよくわかる.
そのクローズアップ.JNN1430
まだ熱い堆積物から上昇する火山灰雲が,地表風によって右から左に吹き寄せられている.JNN1432
それが残した堆積物.屋根や道路の上に薄く積もった白い火山灰がそれ.火砕流の威力がとても弱かったから,建物が壊されることがなかった.
ANN1435
ANN1435
できたての噴火口
JNN1455
1430に発生したミニ火砕流をかぶった家と火口の位置関係がわかる.JNN1457
7分後,水蒸気の噴出がまたすこし激しくなった.しかし,その色は真っ白で火山灰をほとんど含んでいない.JNN1504
一回終わったあと,ふたたび息をふきかえして鶏尾状(けいびじょう)ジェットがしばらく(およそ10分間)続いた.
まっすぐ上がっている.もし斜めに上がると,鶏の尾のような優雅な弧が描かれる.JNN1700
JNN1700