2006年8月ハワイ島火山見学旅行の実施計画を練るページ（実施報告つき） 発案は、2006年1月26日です。8月1日出発で実施することを、4月23日に決めました。 この見学旅行に関する質問やリクエストはハワイブログに書いてください。ハンドルネームでかまいません。 案内者がパッケージをつくって提示する押し付けツアーではなく、参加者の意見と希望で旅行をつくり上げましょう。 そのためには、参加者がハワイ島のことや火山のことを自分で勉強する必要があります。事前学習の時間はたっぷりあります。旅行だけでなく、旅行前の計画段階も楽しみましょう。 次回は来年2007年8月15日（水）出発で実施する予定です。内容は今回とほぼ同じにします。参加希望者は、このページを熟読した上で、メールでお申込みください。

旅行の目的

1）キラウエアの噴火を観察する。オーシャンエントリーなど。
2）ハワイ島をつくった火山の地形と地層を観察する。ハレマウマウ、パホイホイ、アア、プウマハナなど。
3）ハワイ島の火山文化とツーリズムを視察する。ペレ、カメハメハ、国立公園ビジターセンターと州立ビーチパークの運営など。

計画したコース

実施したコース

• 日本とハワイの時差は19時間です。
• ヒロからキラウエアカルデラまでは、車で50分です。キラウエアカルデラのすぐそばに、その名もVolcanoという集落があります。たくさんのB&Bがありますから、そのどれかに泊まります。Vacation Homeを一軒借りることになりました。Volcanoには、おいしいレストランもたくさんあります。とくにThai Thai Restaurantがお勧めです。
• 噴火現場は、毎日変化します。チェイン・オブ・クレーターズ道路の終点に車を停めて歩きます。現在は、駐車場から歩いて15分くらいのところですが、一年後はどこになっているか、わかりません。私は過去に片道1時間30分歩いて、その現場に行ったことがあります（学生レポート1、同2）。片道2時間以内なら、行くつもりです。最新情報はハワイ火山観測所のページをご覧ください。東のカラパナからアプローチして、35分で到達しました。
• グリーンサンドビーチ (Puu Mahana) は、ハワイ島の南端にあります。合衆国最南端です。そこに車を停めてから、片道1時間30分歩きます。平坦ですが、ふつう風が強い。にもかかわらず爽快なところです（学生レポート1、同2）。片道1時間でした。
• 7泊の行程ですが、個人事情によっては、終わりを早めて5泊あるいは6泊に短縮することができます。その場合、コナ空港まで送ります。

考え中のこと

• マウナケアは、4205メートルの山頂のすぐそばまで自動車道路がついています。4200メートルは空の色が違います。宇宙の色をしています。黒い青。いまから2万年前の氷期にマウナケアを覆った氷河の痕跡を見ることができます。
• マウナケア山頂地域に日本の望遠鏡「すばる」があります。2004年10月から一般公開され、あらかじめ申し込めばドーム内まで見学できるようになりました。ただし、サドルロードも通行可能な四輪駆動車を借りるとか、その日だけツアー会社に頼むとかの特別手立てが必要です。4泊5日のこの旅行計画の前後に各自で計画するのが現実的でしょう。（学生レポート1、同2）
• マウナロア（4169メートル）は、中腹（3300メートル）の気象観測所までしか自動車道路はありません。
• ヒロ空港からヘリコプターやセスナに乗って噴火現場の上空に行くことができます。それぞれ40分で1万5000円、8000円くらいです。日本に比べたら破格の値段で空中散歩が楽しめます。時間がうまく都合つけばよいのですが、むずかしいかもしれない。これも、前後に各自で、が現実的でしょう。ヘリコプターは2万円でした。

費用

• 航空券代、7泊の宿泊費、全食費、レンタカー代を含んで、成田から成田まで22万円程度かかると見込まれます。
• マウナケアやヘリコプターを旅程に盛り込むと、その分だけ高くなります。
• 航空券は、静鉄観光と直接契約してください。中華航空+アロハ航空利用で12万8240円です。
• 滞在費は、7泊で7万円、5泊で6万円かかります。5月中に集金します。7泊には、5朝食+4昼食+6夕食がつきます。5泊には、4朝食+4昼食+5夕食がつきます。

参加者募集の考え方

• 案内者（早川由紀夫）と助手を含めて12人を考えています。レンタカーはコンパクトを4台借ります。9人で実施します。フルサイズを3台借りました。
• この旅行は、通常のパック旅行とくらべると、はるかに大きなリスクを伴います。噴火を間近で見ようとするわけですから、最悪の場合、死亡する危険があります。過去に実施した同様の企画のときに私が参加者に配布した文書をお読みください。
• したがって参加者は十分な健康と判断能力を有することが必要です。だから年齢制限をします。12歳以上60歳未満。実施日を基準とします。もしマウナケア山頂に行くことになったら、州のルールにしたがって、16歳以上とします。
• 参加希望者多数の場合は、小中高校で火山を教える機会をもつ教員およびそのような教員になろうとしている学生を優先します。

参加者に了解していただきたいこと

• 見学旅行中の事故に備えて、各自が海外旅行傷害保険に加入してください。案内者側に重大な過失がない限り、案内者側は補償しません。
• 火山知識の普及目的で、見学旅行の記録文章や写真を公開します。参加者個人のプライバシーは尊重しますが、参加者の氏名と職業程度までの個人情報を（インターネット上を含めて）公開します。
• 以上を了解した上で、2007年8月の見学旅行に参加したいと希望なさるかたは、お住まいの都道府県、氏名、職業、年齢、性別を書いて、hayakawa（カッコの中は削除。スパム対策です）@edu.gunma-u.ac.jpまでメールをください。
• 掲示板やブログでの公開相談を試みましたが、実際にはむずかしかった。4月20日に参加者が決定したあとは、従来どおりメーリングリストによる閉じた情報交換を行いました。流通したメールは約500通でした。

参加者名簿

1. 早川由紀夫（群馬大学教育学部）
2. 松村浩一（山口県防府市立華西中学校）
3. 宮永忠幸（群馬県太田市立旭中学校）
4. 野村正弘（群馬県立自然史博物館）もうひとつのページ
5. 横瀬正史(千葉県立我孫子高等学校)もうひとつのページ
6. 川路美沙（群馬県太田市立沢野小学校）
7. とちおとめ（公務員）
8. ふぐじょ（地図師）
9. neco（エンジニア）

参考資料

• 案内者（早川由紀夫）が過去に企画して実施したハワイ旅行のリスト。
• 1997年12月の無鉄砲キャンプ旅行。この綱渡り成功が原点。
• それを踏まえて1998年に書いたハワイ島フィールドガイド
• 日本/ハワイの航空運賃　
  • 全日空　　2005年4月-9月　2005年10月-2006年3月　2006年4月-9月
  • 日本航空　2005年4月-9月　2005年10月-2006年3月　2006年4月-9月
• ホノルル/ヒロ往復は、1万2000円が相場です。