毎日新聞群馬 2004年12月17日

> 浅間山噴火 早川・群大教授「共存楽しみ監視を」−−自然災害緊急報告会 /群馬
>  ◇早川・群大教授が提言
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>  9〜11月に中規模噴火を繰り返した浅間山(2568メートル)について、
群馬大教育学部の早川由紀夫教授(火山学)が16日、引き続き警戒が必要とし
て「火山との共存を楽しみつつ監視を続けリスク管理を」と提言した。16日に
前橋市内で開かれた「自然災害(新潟県中越地震・中越豪雨災害・浅間山噴火)
緊急報告会」(土木学会群馬会主催)で報告した。
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>  早川教授は、11月14日の噴火時に▽鬼押ハイウエーを走行中、噴石で車
の屋根がへこんだ▽フロントガラスが割れた車を見た−−などの被害情報を報告。
「直径3センチの小石でも頭に当たれば重傷。危険性を軽視せず、ヘルメット携
行など日常生活の中でリスクを減らす工夫が必要」と話した。
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>  また、火口内部のマグマ量を37万トン、噴出率を月に100万立方メート
ルと試算。「現在の状況が続くと約12カ月後にあふれる計算になる。火口から
の方角と距離でゾーン区分し、どこがいつ危険かを予測、情報を迅速に交換、提
供することが必要」と提言した。
(以下略)