武尊山

武尊(ほたか)山は赤城山の北30kmにある大きな火山体である.初期に流出した西俣沢溶岩のカリウム-アルゴン年代が,180万年前と測られている(Aoki et al., 1971).また湯ノ小屋沢の上流にあるタキガ沢で,菫青石をふくむ特異な火山灰が知られている(中村・長沢,1984).この火山灰は新潟の魚沼層群中のテフラとよく似ている.以上のことから,武尊山は前期更新世の火山であると思われる.


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