歴史時代の噴火経緯の詳細

1640北海道駒ケ岳M5.4(降下テフラM5.4,火砕流M4.2)
堆積物層序:ラハール/Ko-c2軽石/Ko-d軽石/クルミ坂岩なだれ
堆積物分布:
噴火開始:1640年7月31日
クライマックス:1640年7月31日(クルミ坂岩なだれ)から8月3日ま
で(Ko-d軽石)
被害:内浦湾の津波による死者700人以上
『松前年々記』..「七百餘死同時内浦嶽焼崩内浦ヨリ松前上ノ國夷地
迄焼灰降クラヤミ同十四日ヨリ十五日迄辰ノ時少宛晴レ十五日十六日迄
少々宛降右ノ降灰松前ニテ見候...夷ノ國ニテハ津波前殊ノ外山鳴無
程津浪打毛虫ナドモ降ル.」
『津軽一統史』..「寛永十七年庚甲年松前上ノ國津浪アリ江刺岳焼ケ
出シ六月十三日(1640.7.31)ヨリ同十六日マデ同地暗夜ノ如ク晝モ燈
火ヲ用ユ其燃當地及ビ越後地マデモ降リシガ當地モ三日間日光ヲ見ズ,
灰降リテ六七寸ニ積レリ,..」

1694北海道駒ケ岳M2?
堆積物層序:
堆積物分布:
噴火開始:1694年8月24日
クライマックス:1694年8月24日から26日
被害:なし
元禄七年七月四日(1694.8.24)
『津軽藩御国日記』..「右うちうら嵩先年の焼残,去四日の朝より六
日迄焼震動電有之由」

1765北海道駒ケ岳(疑わしい噴火)
『蝦夷地土産』..明和二酉年(1765)ニ炎上セルヨシ古老ノ伝説ニシ
テ

1856北海道駒ケ岳M4.2(降下テフラM3.9,火砕流M4.0)
堆積物層序:Ko-c1軽石・火砕流
堆積物分布:
噴火開始:1856年9月25日
クライマックス:1856年9月25日
被害:留の湯で火砕流による死者多数19-27人
駒ケ岳	安政三年八月二十六日(1856.9.25)
『北遊乗』..安政三年八月二十六日在越拂内日己映黄烟蔽空,沙下如
雨頃之飛沙稍疎,継以白灰,...四面模糊如雪,白日瞑黒...
『北海道志』..八月二十六日駒嶽震動シ噴火ス鹿部本別等ノ村石降ル
雹ノ如ク廬舎焼ケ人畜多ク死シ,□□野ヲ埋メ堆テ三丈ニ及ブ.

1929北海道駒ケ岳M4.5(降下テフラM4.2,火砕流M4.2)
堆積物層序:Ko-a軽石・火砕流
堆積物分布:
噴火開始:1929年6月17日
クライマックス:
被害:死者2人
神津ほか(1932),Tsuya et al. (1930),根本(1930),北海道社
会事業協会(1937)など多数の学術報告あり.


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