神津島
神津島も,新島と同じように流紋岩ドームの集合からなる.もっとも新しい火山は838年の噴火でつくられた天上山(M5.0)である.神戸山-穴の山-花立の溶岩ドーム列(M4.3)は『日本書紀』に「伊豆島西北二面自然増益三百餘丈」と書かれた684年の噴火で生じた可能性がつよい.高処山-大沢-松山鼻の溶岩ドーム列(M4.7)は2万2000年前の割れ目噴火でつくられた.神津島空港がある面房の平坦面は,7万年前に流出した一枚の厚い流紋岩溶岩(M5.2)の表面である.