妙高山

妙高山は30万年前ころに噴火を開始した(早津,1985).13万1000年前には花房軽石の噴火(M5)があった.6万年前には,溶岩ドーム上昇に伴ってプレー式熱雲が発生した.前山が障壁となって,その熱雲は二方向へ分れて高速で広がった.この噴火で池尻川がせき止められて野尻湖が生じた(松ケ峰噴火,M3).3万5500年前の関山噴火(M4.2)と2万7000年前の貫ノ木噴火(M4.6)では,スコリアとカタの互層が山麓に堆積した.それぞれの噴火で山頂域に火山錐が形成されたと思われる.1万年前には,山体崩壊によって田口岩なだれが発生した.完新世になってからは,6400年前と4780年前にM4級の軽石噴火をしている.


火山の噴火史に戻る
早川研究室ホームページに戻る