桜 島

             臨時火山情報
第 4 号

平成11年12月10日12時00分
鹿児島地方気象台発表

火 山 名 : 桜 島

 桜島南岳は本日(10日)05時55分に今年165回目の爆発をしました。
 この爆発では多量の噴石を4合目まで飛散し、1000mの火柱と116回の火山
雷を伴いました。袴腰近くの気象台の観測点(南岳の西北西4.6km)での爆発
地震の最大振幅は8μm(マイクロメートル)でした。
気象台の現地調査によると、この爆発により黒神町から桜島口付近(南岳火口
東側約3km〜4km)にかけて火山礫が飛散していました。火山礫の最大径は4
cmでした。
現在のところ被害の報告はありませんが、今後も噴石を伴う爆発が発生するこ
とが考えられますので十分注意して下さい。


             臨時火山情報
第 3 号

平成11年10月31日10時00分
鹿児島地方気象台発表

火 山 名 : 桜 島

 桜島南岳で火山性地震が群発しました。
 群発地震は30日19時頃から発生し、31日06時頃まで続きました。この間の地
震回数は約450回 、袴腰近くの気象台の観測点(南岳の北西4.6km)での最大
振幅は1μm(マイクロメートル)でした。
桜島南岳は10月下旬から噴煙活動がやや活発な状態が続いていますが、今後し
ばらくの間、火山活動がさらに活発化することも考えられますので、十分注意
して下さい。なお、今年に入ってからの爆発回数は121回で、昨年同日までの
爆発回数は96回、昨年1年間の爆発回数は103回でした。


火山観測情報
第 4 号
平成11年8月23日15時00分
鹿児島地方気象台発表
  火 山 名 : 桜 島

火山観測情報第3号(平成11年8月13日発表)以降の桜島の活動をお知らせ
します。
 桜島南岳の活動は13日以降次第に静穏となり、13日から22日までの爆発回数
は5回で、本日は14時まで爆発はありません。8月に入ってから本日14時まで
の爆発回数は28回で、今年に入ってからの爆発回数は78回です。
 この間、噴石、爆発音を伴った爆発はありませんでした。また、火口縁から
の噴煙の最高高度は14日10時22分の爆発の1500mでした。
 春田山にある震動観測点B点(南岳の北西 2.3km)における火山性地震と火
山性微動の1日あたりの回数は、数回から約50回で次第に減少しています。
 爆発回数は減少していますが、今後しばらくの間は噴石を伴う爆発が発生す
ることも考えられますので十分注意して下さい。


臨時火山情報

第 2 号

平成11年8月2日10時00分
鹿児島地方気象台発表

火 山 名 : 桜 島

 桜島南岳の噴火活動が活発になっています。
 桜島南岳は7月28日から活発化し、爆発回数は28日2回、29日3回、30日3
回、1日4回、そして本日は09時までに1回となっています。
 特に30日20時22分と1日22時16分、および本日00時30分の爆発では、少量の
噴石がそれぞれ6合目、5合目、および7合目まで飛散しています。
 火山性地震や火山性微動の発生も28日以降多い状態が続いており、今後しば
らくの間、活発な火山活動が継続することも考えられますので、十分注意して
下さい。
 なお、今年に入ってからの爆発回数は55回です。


  定 期 火 山 情 報 第 7 号                       平成11年7月12日10時                          鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概   況  6月の桜島南岳は、地下活動はやや活発でしたが噴煙活動は比較的静穏に経 過しました。火山性地震は、上旬と中旬は比較的少ない状態で下旬はやや多い 状態で経過しました。 一方、月間の噴火回数は16回、そのうち爆発的噴火 (爆発)は4回でした。  7月に入ってから、地下活動は上旬前半はやや活発でしたが上旬後半は静穏 になり、噴煙活動は比較的静穏に経過しています。12日9時現在、噴火は4 回、そのうち爆発は2回ありました。今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況 6月の噴火回数は16回(前月28回)で、そのうち爆発は4回(前月4回)で した。体感空振、噴石、爆発音を伴った爆発はありませんでした。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最 大振幅は6μm(16日)でした。  6月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。 6月の日別噴火・爆発回数 ┌────┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │5│9│14│15│16│19│25│30│合 計│ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │噴火回数│1│3│1│1│1│2│2│5│ 16 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │爆発回数│0│0│0│1│1│0│2│0│ 4 │ └────┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘ 3.遠望観測  16回の噴火のうち、噴煙を観測できたのは12回で、噴煙量はやや多量1回、 中量11回でした。火口縁からの噴煙高度の最高は9日19時05分の噴火の1800m でした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での6月の火山性地震の回数は 639回で、前月(373回)より増加しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計22.1時間で、前月(15.4時間)よりや や増加しました。 6月の火山性地震・微動回数 ┌────────────┬───┬───┬───┬─────┐ │ │上 旬 │中 旬 │下 旬 │ 合 計 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性地震回数 │ 194 │ 169 │ 276 │ 639 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動回数 │ 48 │ 31 │ 107 │ 186 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動出現時間(h)│ 6.9 │ 9.2 │ 6.0 │ 22.1 │ └────────────┴───┴───┴───┴─────┘ 5.降灰の観測 気象台で観測した6月の降灰日数は16日で、降灰量の合計は206g/uでし た。 特に9日の噴火を中心に東風の影響で鹿児島市は「中」程度の降灰を観測 し、気象台での降灰量は10日138g/uで、100g/uを超えたのは昨年5月22日の 105g/u以来、138g/u以上の降灰量は平成6年8月21日の159g/u以来でし た。 気象台における6月の日別降灰量(g/u) ┌───┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ 日 │1│2│3│4│5│6│7│9│ ├───┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤ │降灰量│4│0│0│1│2│3│0│8│ └───┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ┌──┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 10 │11│12│13│14│15│21│22│合 計│ ├──┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │ 138│13│32│2│2│0│1│0│206│ └──┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘  鹿児島県消防防災課によると、6月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は 次のとおりです。    鹿児島市湯之 3,043 g/u 桜島町湯之平 2,209 g/u 桜島町赤水  1,167 g/u 鹿児島市持木 1,006 g/u 6.現地観測 6月14日に桜島内の井戸水、湧水、温泉の温度及びpHを測定しましたが、 特に変化は認められませんでした。 7.その他(資料の訂正) 本年の桜島定期火山情報第4号から6号に掲載した鹿児島県消防防災課提供 の3月から5月の降灰の上位4地点および月間降灰量に誤りがありました。つ きましては別紙のとおり訂正をお願いします。 別 紙 月間降灰量上位4地点の訂正 3月(定期火山情報第4号) (誤)有 村 1,612 g/u (正)湯之平  393 g/u 湯之平 519 g/u 有 村  334 g/u 二俣上 490 g/u 二俣上  288 g/u 桜島口 485 g/u 高 免  227 g/u  4月(定期火山情報第5号) (誤)有 村 2,432 g/u (正)湯之平  929 g/u 湯之平 1,448 g/u 有 村  820 g/u 二俣上 1,010 g/u 二俣上  520 g/u 桜島口 627 g/u 西 道  333 g/u 5月(定期火山情報第6号) (誤)有 村 2,950 g/u (正)黒 神 1,177 g/u 湯之平 1,683 g/u 有 村  518 g/u 黒 神 1,565 g/u 二俣上  311 g/u 二俣上 1,321 g/u 湯之平  235 g/u
定 期 火 山 情 報 第 6 号                       平成11年6月10日10時                       鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概   況 5月の桜島南岳の地下活動は、比較的静穏に経過しました。一方、噴煙活動 はやや活発で、月間の噴火回数は28回、そのうち爆発的噴火(爆発)は4回で した。  6月に入ってから地下活動はやや活発で噴煙活動は静穏に経過していました が、9日は3回の噴火があり鹿児島市で降灰を観測しました。気象台で観測し た降灰量は、9日(8日9時〜9日9時)8g/u、10日 138g/uでした。  6月に入り10日9時現在、噴火は4回ありましたが爆発はありません。  今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況 5月の噴火回数は28回(前月19回)で、そのうち爆発は4回(前月3回)で した。4回の爆発のうち、体感空振を伴ったものが3回(いずれも小)ありま した。噴石、爆発音を伴った爆発はありませんでした。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最 大振幅は12μm(24日)でした。  5月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。 5月の日別噴火・爆発回数 ┌────┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │8│10│14│15│16│21│22│24│25│30│31│ 合計 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │噴火回数│1│2│3│3│1│5│6│2│1│2│2│ 28 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │爆発回数│0│0│0│0│0│0│1│2│1│0│0│ 4 │ └────┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘ 3.遠望観測  28回の噴火のうち、噴煙を観測できたのは24回で、噴煙量はやや多量3回、 中量21回でした。火口縁からの噴煙高度の最高は10日14時32分の噴火の2200m でした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での5月の火山性地震の回数は 373回で、前月(226回)よりやや増加しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計15.4時間で、前月(59.5時間)より減 少しました。    5月の火山性地震・微動回数 ┌────────────┬───┬───┬───┬─────┐ │ │上 旬 │中 旬 │下 旬 │ 合 計 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性地震回数 │ 126 │ 86 │ 161 │ 373 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動回数 │ 3 │ 7 │ 71 │ 81 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動出現時間(h)│ 0.4 │ 0.2 │ 14.8 │ 15.4 │ └────────────┴───┴───┴───┴─────┘ 5.降灰の観測  気象台で観測した5月の降灰日数は7日で、降灰量の合計は5g/uでし た。 気象台における5月の日別降灰量(g/u) ┌───┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │1│2│11│13│17│26│31│合 計│ ├───┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │降灰量│1│0│1│0│1│0│2│ 5 │ └───┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘  鹿児島県消防防災課によると、5月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は 次のとおりです。    鹿児島市有村 2,950 g/u 桜島町湯之平 1,683 g/u 鹿児島市黒神 1,565 g/u 桜島町二俣上 1,321 g/u
定 期 火 山 情 報 第 5 号                      平成11年5月10日10時                         鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概   況  4月の桜島南岳の地下活動は、比較的静穏に経過しました。 一方、噴煙活動はやや活発で、月間の噴火回数は19回(前月16回)、 そのうち爆発的噴火(爆発)は3回(前月9回)でした。  4月に入ってから地下活動、噴煙活動ともに静穏で、 10日9時現在、噴火はありませんが、今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況  4月の噴火回数は19回(前月16回)で、そのうち爆発は3回(前月9回)で した。 3回の爆発のうち、体感空振を伴ったものが2回(いずれも小)ありました。 噴石、爆発音は観測しませんでした。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での 爆発地震の最大振幅は6μm(29日)でした。  4月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。 4月の日別噴火・爆発回数 ┌────┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │3│4│5│7│8│9│14│17│20│27│29│ 合計 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │噴火回数│1│2│1│1│3│2│1│1│2│2│3│ 19 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │爆発回数│0│1│0│0│0│0│0│0│1│0│1│ 3 │ └────┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘ 3.遠望観測  19回の噴火のうち、噴煙を観測できたのは17回で、噴煙量はすべて中量でし た。 火口縁からの噴煙高度の最高は20日12時16分の爆発の1800mでした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での4月の火山性地震の回数は 226回で、 前月(531回)より減少しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計59.5時間で、前月(19.6時間)より増 加しました。    4月の火山性地震・微動回数 ┌────────────┬───┬───┬───┬─────┐ │ │上 旬 │中 旬 │下 旬 │ 合 計 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性地震回数 │  72 │ 100 │ 54 │ 226 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動回数 │ 38 │ 22 │ 5 │ 65 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動出現時間(h)│ 26.9 │ 30.1 │ 2.5 │ 59.5 │ └────────────┴───┴───┴───┴─────┘ 5.降灰の観測  気象台で観測した4月の降灰日数は14日で、降灰量の合計は17g/uでし た。 気象台における4月の日別降灰量(g/u) ┌───┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ 日 │1│8│9│10│17│18│19│ ├───┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤ │降灰量│0│3│0│1│3│2│0│ └───┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬────┐ │20│21│22│23│24│27│30│ 合 計 │ ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼────┤ │0│2│2│1│1│1│1│ 17 │   └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴────┘  鹿児島県消防防災課によると、4月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は 次のとおりです。    鹿児島市有村 2,432 g/u 桜島町湯之平 1,448 g/u 桜島町二俣上 1,010 g/u 垂水市桜島口 627 g/u 6.現地観測 4月15日に桜島内の井戸水、湧水、温泉の温度及びpHを測定しました が、特に変化は認められませんでした。
定 期 火 山 情 報 第 4 号                         平成11年4月12日10時                         鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概   況  3月の桜島南岳の地下活動は、上旬が活発で中旬以降は比較的静穏に経過しました。 一方、月間の噴火回数は16回(前月9回)で、そのうち爆発的噴火(爆発)は9回( 前月3回)でした。特に10日5時頃から8時頃にかけて火山性地震の群発があり、11 日から16日に噴火が10回、そのうち爆発が8回ありました。  4月に入ってから火山性地震は比較的少ない状態で経過していますが、噴煙活動は やや活発で、12日9時現在、噴火が10回、そのうち爆発が1回ありました。 今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況  3月の噴火回数は16回(前月9回)で、そのうち爆発は9回(前月3回)でした。 9回の爆発のうち爆発音(小)、噴石(少8合目)を伴ったものがそれぞれ1回、 体感空振を伴ったものが7回(中4回、小3回)ありました。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最大振幅 は14μm(12日)でした。  3月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。 3月の日別噴火・爆発回数 ┌────┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │8│11│12│13│14│16│22│23│24│28│ 計 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │噴火回数│1│1│5│2│1│1│1│1│1│2│ 16 │ ├────┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │爆発回数│1│1│3│2│1│1│0│0│0│0│ 9 │ └────┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘ 3.遠望観測  16回の噴火のうち、噴煙を観測できたのは10回で、噴煙量は中量9回、少量1回で した。火口縁からの噴煙高度の最高は12日15時19分の爆発の1500mでした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での3月の火山性地震の回数は531回 で、前月(313回)よりやや増加しました。特に10日5時頃から8時頃にかけて火山 性地震の群発があり、同時間帯の地震回数は約220回、10日の地震回数は270回でした。  また、火山性微動の出現時間は月合計19.6時間で、前月(4.8時間)より増加しま した。    3月の火山性地震・微動回数 ┌────────────┬───┬───┬───┬─────┐ │ │上 旬 │中 旬 │下 旬 │ 合 計 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性地震回数 │ 346 │ 99 │ 86 │ 531 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動回数 │ 64 │ 2 │ 9 │ 75 │ ├────────────┼───┼───┼───┼─────┤ │火山性微動出現時間(h)│ 15.9 │ 0.1 │ 3.6 │ 19.6 │ └────────────┴───┴───┴───┴─────┘ 5.降灰の観測  気象台で観測した3月の降灰日数は10日で、降灰量の合計は24g/uでした。 気象台における3月の日別降灰量(g/u) ┌───┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬───┐ │ 日 │8│10│11│12│13│14│16│29│30│31│合 計│ ├───┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┤ │降灰量│2│1│0│4│10│5│0│1│0│1│ 24 │ └───┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴───┘  鹿児島県消防防災課によると、3月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は次のと おりです。    鹿児島市有村 1,612 g/u 桜島町湯之平  519 g/u 桜島町二俣上  490 g/u 垂水市桜島口 485 g/u
火山観測情報 第1号 平成11年3月12日15時00分  鹿児島地方気象台発表  火山名 : 桜島 臨時火山情報第1号(平成11年3月10日発表)以降の桜島の活動を お知らせします。(臨時火山情報第1号関連)  火山性地震の1日当たりの回数は10日は270回でしたが、11日は10 回と減少しています。一方、噴煙活動は11日からやや活発化し、12日 15時まで噴火は5回、このうち爆発が3回発生しています。なお、今年 に入ってからの噴火回数は28回、爆発回数は18回です。  袴腰近くの気象台の観測点(南岳の西北西4.6km)での爆発地震の 最大振幅は10μm(マイクロメートル)でした。噴煙の高さは12日11時 25分の噴火に伴うものが最高で火口縁から上空1,000mまで上がり、 北西方向に流れました。  今後しばらくの間、桜島の火山活動が活発化することが考えられます ので注意して下さい。
定期火山情報 第3号 平成11年3月10日10時 鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概況  2月の桜島南岳の火山活動は、火山性地震は上旬と下旬が少なく、中旬はやや多い 状態で推移しました。一方、月間の噴火回数は9回(前月13回)で、そのうち爆発的 噴火(爆発)は3回(前月11回)でした。  3月に入ってからの地下活動は火山性地震の少ない状態で推移し、噴煙活動も静穏 な状態が続いていましたが、5日頃から火山性地震がやや増え、10日5時頃から8時 頃まで火山性地震の群発が発生しました。この間の地震回数は約200回でした。な お、10日9時現在、噴火は1回(爆発)発生しています。  今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況  2月の噴火回数は9回(前月13回)で、そのうち爆発は3回(前月11回)でした。 3回の爆発のうち体感空振を伴ったものが1回ありました。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最大振幅 は6μm(21日)でした。  2月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。   2月の日別噴火・爆発回数    日   7 15 16 17 21 計   噴火回数 1 1 3 1 3 9   爆発回数 0 1 0 0 2 3 3.遠望観測  9回の噴火のうち噴煙を観測できたのは6回で、噴煙量は6回とも中量でした。火 口縁からの噴煙高度の最高は16日の噴火の1500mでした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での火山性地震の回数は313回で前月 (254回)よりやや増加しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計4.8時間で、前月(4.1時間)より少し増加し ました。  なお、2月は火山性群発地震は発生しませんでした。   2月の火山性地震・微動回数                上旬  中旬 下旬  合計   火山性地震回数       71  191  51  313   火山性微動回数       7   33  10   50   火山性微動出現時間(h) 3.3  1.1  0.4  4.8 5.降灰の観測  気象台で観測した2月の降灰日数は3日で、降灰量の合計は3g/uでした。   気象台における2月の日別降灰量(g/u)    日  16 17 24 合計   降灰量 2 1 0  3  鹿児島県消防防災課によると、2月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は次のと おりです。   鹿児島市有村   833g/u   垂水市桜島口  212g/u   垂水市海潟    184g/u   鹿児島市黒神  140g/u
臨時火山情報 第1号 平成11年3月10日09時30分 鹿児島地方気象台発表 火 山 名 : 桜 島  桜島南岳で本日火山性地震が群発しました。  群発地震は10日05時頃から発生し、08時頃まで続きました。この 間の地震回数は約200回 、袴腰近くの気象台の観測点(南岳の北西 4.6km)での最大振幅は2μm(マイクロメートル)でした。  今後しばらくの間、火山活動が活発化することも考えられますので、 十分注意して下さい。なお、今年に入ってからの爆発回数は15回で、 昨年同日までの爆発回数は15回、昨年1年間の爆発回数は103回 でした。
定期火山情報 第2号 平成11年2月10日10時 鹿児島地方気象台発表 火山名:桜 島 1.概況  1月の桜島南岳の火山活動は、地下活動は火山性地震が全般に少ない状態で推移し ましたが1日約40回発生した日が2日ありました。一方、月間の噴火回数は13回(前 月8回)で、そのうち爆発的噴火(爆発)は11回(前月6回)でした。  2月に入ってから、地下活動は火山性地震の少ない状態で推移し、噴煙活動も静穏 な状態が続いています。10日9時現在、噴火は1回発生しています。  今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況  1月の噴火回数は13回(前月8回)で、そのうち爆発は11回(前月6回)でした。 11回の爆発のうち体感空振を伴ったものが8回ありました。また、17日02時37分の爆 発は少量の噴石を飛散し、19日01時15分の爆発は弱い爆発音を伴い少量の噴石を飛散 しました。  震動観測点A点(袴腰近く、南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最大振幅 は13μm(31日)でした。  1月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。   1月の日別噴火・爆発回数    日   5 16 17 18 19 26 29 30 31 計   噴火回数 1 2 3 1 1 1 2 1 1 13   爆発回数 1 2 3 0 1 0 2 1 1 11 3.遠望観測  13回の噴火のうち噴煙を観測できたのは5回で、噴煙量はやや多量1回(17日)、 中量4回でした。火口縁からの噴煙高度の最高は1600m(17日)でした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での火山性地震の回数は254回で前月 (103回)よりやや増加しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計4.1時間で、前月(22.2時間)より減少しま した。  火山性群発地震は発生しませんでした。   1月の火山性地震・微動回数               上 旬 中 旬 下 旬  合計   火山性地震回数       62  110   82  254   火山性微動回数       2   12   7   21   火山性微動出現時間(h) 0.1  1.4  2.6  4.1 5.降灰の観測  気象台で観測した1月の降灰日数は1日(17日)で、降灰量の合計は0g/uでし た。  鹿児島県消防防災課によると、1月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は次のと おりです。   鹿児島市有村  445g/u   垂水市桜島口  243g/u   垂水市牛根麓  236g/u   垂水市柊原   150g/u 6.現地観測  2月2日に桜島内の井戸水、湧水、温泉の温度及びpHを測定しましたが、特に変 化は認められませんでした。
定期火山情報 第1号 平成11年1月11日10時 鹿児島地方気象台発表 火山名:桜島 1.概況  昨年、桜島南岳は年間を通して噴火および爆発的噴火(爆発)を繰り返し、噴火回 数は年間で178回、そのうち爆発は103回でした。また、火山性地震の群発が5月19日 に発生し、その後約2週間にわたってやや活発な噴火(爆発)が続きました。  12月の桜島南岳の火山活動は、地下活動は火山性地震の少ない状態で推移し、噴煙 活動も爆発は6回発生しましたが比較的静穏な状態で推移しました。月間の噴火回数 は8回(前月13回)で、そのうち爆発的噴火(爆発)は6回(前月1回)でした。  1月に入ってから、地下活動は火山性地震がやや多くなっていますが、噴煙活動は 12月に引き続き静穏な状態が続いており、11日9時現在、噴火(爆発)が1回発生し ています。  今後の火山活動に十分注意して下さい。 2.噴火の状況  12月の噴火回数は8回(前月は13回)で、爆発は6回(前月は1回)でした。6回 の爆発のうち体感空振を伴ったものが1回ありました。震動観測点A点(袴腰近く、 南岳火口から西北西4.6km)での爆発地震の最大振幅は4μm(23日)でした。  12月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。   12月の日別噴火・爆発回数    日   1 12 15 19 21 23 24 25 合計   噴火回数 1 1 1 1 1 1 1 1  8   爆発回数 1 1 0 1 0 1 1 1  6 3.遠望観測  8回の噴火のうち噴煙を観測できたのは3回で、噴煙量は3回とも中量でした。火 口縁からの噴煙高度の最高は900m(15日、21日)でした。 4.震動観測  震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での火山性地震の回数は103回で前月 (85回)よりやや増加しました。  また、火山性微動の出現時間は月合計22.2時間で、前月(97.5時間)より減少しま した。  火山性群発地震は発生しませんでした。   12月の火山性地震・微動回数                上旬 中旬 下旬 合計   火山性地震回数       40  31  32  103   火山性微動回数       23  20   1  44   火山性微動出現時間(h) 15.3  6.3  0.6 22.2 5.降灰の観測  気象台で観測した12月の降灰日数は6日で、降灰量の合計は4g/uでした。   気象台における12月の日別降灰量(g/u)    日   5 18 19 21 22 25 合計   降 灰 量 0 0 1 1 1 1  4  鹿児島県消防防災課によると、12月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と量は次のと おりです。   桜島町二俣上  568g/u   鹿児島市有村  415g/u   鹿児島市黒神  411g/u   桜島町二俣   192g/u
1998年の火山情報