諏訪之瀬島

              火山観測情報
                 第5号

平成13年 5月12日15時00分
鹿児島地方気象台発表

火山名 : 諏訪之瀬島

 諏訪之瀬島の噴煙活動は、本日も活発な状態が続いています。
気象台は本日(12日)午前、鹿児島県の協力を得て上空から諏訪之瀬島の現地調査を
行いました。
その結果、昨年末に噴煙を上げた新しい火口(御岳火口東側斜面上側)から灰色の噴
煙を上げているのを確認しました。噴煙の最高高度は火口上約1000mで、南に流れて
いました。
十島村役場によると、昨日(11日)19時頃、噴石が上がっているのが確認され、島内
の集落では多量の降灰が観測されています。
噴火に伴う火山性微動は本日も断続的に観測されていますが、島内で有感地震は観測
されていません。

気象台では今後も火山活動を注意深く監視し、火山活動に大きな変化がみられた場合
は火山情報で随時お知らせします。


火山観測情報
第4号

平成13年5月11日13時00分
鹿児島地方気象台発表

火 山 名 : 諏訪之瀬島

 諏訪之瀬島の噴煙活動は、活発な状態が続いています。
 十島村役場によると、諏訪之瀬島御岳(おたけ)では、12時現在灰色の噴煙が火口上
約1000mから1500mの高さに上がり、南南東に流れています。この噴煙
活動により島内の集落では降灰が観測されています。
 噴火に伴う火山性微動が昨日から断続的に観測されており、また、京都大学防災研
究所附属火山活動研究センターによると、昨夜から噴火に伴う微弱な空
振も観測されています。
 なお、昨日から本日にかけて島内で有感地震は観測されていません。

 気象台では今後も火山活動を注意深く監視し、火山活動に大きな変化があった場合


火山観測情報
第3号

平成13年5月10日16時30分
鹿児島地方気象台発表

火 山 名 : 諏訪之瀬島

 諏訪之瀬島の噴煙活動が、本日早朝よりやや活発になっています。
 十島村役場によると、諏訪之瀬島御岳(おたけ)から噴煙を噴出しているのを本日
(10日)05時40分頃確認し、15時現在も続いています。噴煙の色は黒色に近く、噴煙
の高さは約500mで、南東へ流れています。
京都大学防災研究所附属火山活動研究センターによると、噴煙噴出に伴う火山性微動
が観測されています。また、島内では有感地震は観測されていません。

 今後、火山活動に大きな変化があった場合は、火山情報で随時お知らせします。


             火山観測情報
               第 2 号

平成13年3月6日16時20分
鹿児島地方気象台発表

  火 山 名 : 諏訪之瀬島

諏訪之瀬島の噴煙活動が、やや活発になっています。
十島村役場によると、本日(6日)09時30分頃、諏訪之瀬島御岳から噴煙
が勢いよく噴出しているのを確認しました。噴煙の色は昨年12月20日に実
施した鹿児島県のヘリコプターによる現地観測以降では、最も黒色に近いもの
でした。
噴煙の高さは不明ですが、西風により東側へ流れています。噴煙を噴出して
いる火口の位置は確認されていません。
御岳火口から南南西約3.5kmに設置した気象台の地震計では、火山性地震等
に特段の変化はありません。また、島内では有感地震は観測されていません。

今後、火山活動に大きな変化があれば、火山情報で随時お知らせします。


             火山観測情報
      第1号

平成13年2月21日15時00分
鹿児島地方気象台発表

火山名 : 諏訪之瀬島

 気象台は昨日(2月20日)、海上自衛隊の協力を得て、上空から諏訪之瀬島
の現地調査を行いました。
 従来から活動中の御岳(おたけ)火口は、これまでと同じように白色の噴煙
を高さ約100m上げていました。また、昨年末に噴煙を上げた御岳火口の東側
斜面2ヶ所のうち、斜面上側の噴出口から白色の噴煙を高さ約50m上げていま
したが、斜面下側の噴出口からは少量の噴気を上げているだけでした。御岳火
口、新しい噴出口いずれも噴煙の量は少なく、噴火活動は今年に入り静穏な状
態で経過しています。一方、北側には御岳火口の噴煙が流れ込んでいたため、
噴出口は確認できませんでした。
 御岳火口から南南西約3.5kmに設置した気象台の地震計では、これまでのと
ころ火山性地震は観測されていません。
 十島村役場によると、1月18日と19日、2月13日と14日に島内で降灰があり
ました。

 今後、火山活動に大きな変化があれば、火山情報で随時お知らせします。


2000年の火山情報