浅間山
浅間山は群馬県と長野県の県境に位置し,
黒斑山・前掛山・釜山・仏岩から構成される火山です.また,小浅間山などの火山が従属しています.
現在でも白い噴煙をあげている浅間山は,数万年前から火山活動を繰り返し,その度に姿を変えてきました.なかでも2万3000年前におこった噴火(塚原岩なだれ)と1万5000年前におこった噴火(平原火砕流)は,その堆積物などから大規模であったことがうかがえます.また有史以降の噴火としては,江戸期・天明三(西暦1783)年の噴火があまりにも有名です.
[地形図]20万分の1地勢図:長野/5万分の1地形図:軽井沢・上田
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[黒斑山(くろふやま)]
円錐形の成層火山で,標高は2,415メートル.浅間火山でいちばん古い時代に活動した火山体である.かつては富士山のような美しい姿をしていたが,いまからおよそ2万3000年前に大規模な山体崩壊をおこして活動が終了した.この際に,長野県佐久市塚原に多数の流山を残していることから,これを塚原岩なだれとよんでいる.現在も東方に開いた馬蹄形の地形が残っている.
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[前掛山]
標高2,520メートル.古記録等にも噴火の記録が多数残っている.
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[釜山]
1783(天明三)年の前掛山噴火の際に成長した中央火口丘である.天明三年以降も頻繁に噴火を繰り返している.
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[仏岩]
前掛山に覆われるようなかたちでその南東に位置する火山体である.弥陀ヶ城岩ともよばれている.活動の時期は,黒斑山の活動終了後からおよそ1万5000年前までの期間である.
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[石尊山]
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[小浅間山]
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