2 2万4300年前
岩なだれ発生。
黒斑(くろふ)山は2万4300年前に大部分がくずれてしまいました。今でも浅間山の西側に、くずれず残った部分を見ることができます。今の浅間山よりも大きかった山の大部分がくずれたわけですから、流れ下った岩や砂はものすごいたくさんのものでした。このように、たくさんの岩や砂がくずれて流れてくるものを「岩なだれ」といいます。雪が流れてくるなだれの岩バージョンとでも考えるといいと思います。
この岩なだれによって流された岩や砂は浅間山の東側に流れましたが、東側には群馬県と長野県の県ざかいに山があったので、高いところには流れず北側と南側のひょう高の低いところへと流れを変えました。北側に流れたものは吾妻川に流れ込み、洪水となって吾妻川にそって流れました。流れた岩や砂は前橋市まで流れてきて、10mの高さで土砂を残しました。今の前橋市はこの土砂の上にできています。南側に流れたものは、今の軽井沢の土台となっています。