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テフラを降らせる噴火様式の分散度-粉砕度による分類(Walker, 1980;
Cas and Wright, 1987) |
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テフラ粒子の粒径分類
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十和田火山中掫軽石の等層厚線図 |
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プリュームをつくる火山噴火のうち,マグマの発泡によって維持される噴火は,そのプリュームの高さに応じて,プリニー式・ストロンボリ式・ハワイ式などとよばれる.外部の水の気化もプリューム維持に貢献した場合は,水蒸気プリニー式あるいはスルツェイ式とよばれる.
火山爆発によって生産される粒子はテフラと総称される.テフラ粒子は大きさだけによって,火山岩塊(64mm以上)・火山礫(64-2mm)・火山灰(2mm以下)の三つに分けられる.火山灰はさらに1/16mm(62.5μm)と1/256mm(4μm)で細分されて,火山砂・火山シルト・火山粘土に分けられる.
サーマルやプリュームは,ガスの中に大小さまざまのテフラ粒子が混濁したものである.テフラ粒子はすみやかにそこから離脱して地表に落下する.その終端落下速度は,火山岩塊がもっとも大きく,火山粘土がもっとも小さい.したがって,粒子の滞空時間は火山岩塊がもっとも短く,火山粘土がもっとも長い.その時間内にテフラ粒子は横風によって側方に移動するから,火口から数kmまでは火山岩塊が,数十kmまでは火山礫が,100-200kmまでは火山砂が,それ以遠は火山シルトが主として降下する.
等層厚線Tが囲む面積Aと噴出量Vには
V = 12.2TA (1)
という関係がある(Hayakawa, 1985).したがって,等層厚線図を描くことによってそのテフラの噴出量を求めることができる.
X軸にA,Y軸にTをとると,(1)式は双曲線で表現される.AとTの積はいつでも一定であるから,たくさんの層厚測定点によってもっともよくコントロールされた等厚線を選んでV
を計算するとよい結果が得られる.
噴出したマグマの重量をm (kg) としたときに,
M = logm - 7 (2)
で得られる量を噴火マグニチュードMとよぶ.
降下テフラの体積VからMを計算するには,堆積物の密度が必要である.降下テフラの密度は500-1000kg/m3程度である.
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