一回のブルカノ式爆発のマグニチュードはふつうM1.0以下であるが,ブルカノ式爆発は数十年あるいは数百年に渡って数千回繰り返されることが多く,全体としてみると,マグニチュードがM4.0あるいはそれ以上になることがまれでない.そのような多数回のブルカノ式爆発によって放出された火山砂は,地層中に保存される.その地層の等層厚線は,風向きが季節によって変化したことを反映して,ほぼ同心円状に火口を取り巻く.
ブルカノ式爆発を頻繁に繰り返す火口の周囲3km以内の地表には,火口から投出されて弾道軌道を描いて着地した岩塊が散在している.
|
|
|
|
|
|
爆発音を伴って火口から突然上昇するブルカノ式サーマル.
(左:桜島1981年9月7日14時30分)
森林に降り注いだ火山砂は,しばらく樹木の表面に付着してそこにとどまる.その後,雨で洗い流されたり風で吹き払われて地表に落下した火山砂は,下草や落ち葉に庇護されて地層となる準備にはいる.
(右上:鹿児島県桜島)
一方,裸地では地表の上に火山砂が直接堆積する.しかしそれはまもなく風や雨水で運び去られてしまい,その場所で地層となることはない.
(右下:鹿児島市1985年8月) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
爆発音を伴わない灰噴火は桜島でも起こっている.降灰の大半はブルカノ式爆発でなく灰噴火でもたらされているらしい. |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|