ダイク
Dikes
 中心火道のような既存の通路ではなく,それまでなかった新しい通路をマグマが移動するとき,その通路の形態は割れ目となる.移動が終わったとき,割れ目は完全には閉じずに,そこにはマグマが冷却固結した岩板が残される.これをダイクという.
 
 浸食されて内部構造があらわになった火山には,中心火道から放射状に伸びるダイクがしばしば見られる.
 中心火道であるシップロックから放射状に伸びるダイクのひとつ.堅いので浸食されにくく,このように壁として残った.側面からの放熱によって幅方向に柱状節理が伸びたことが亀甲模様からわかる.
(Shiprock, New Mexico,中新世)
 オレゴン州のクレーターレイクで見られる放射ダイク.(Devil's Backbone, Crater Lake, Oregon)
 十和田湖の中湖に突き出た放射ダイク
(十和田湖の烏帽子岩)
 柱状節理をもつダイクの断面.
(箱根山の金時山)