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草津白根山の水蒸気爆発によって堆積した白色粘土の表面がわずかに浸食されたあと,25km南の浅間山から軽石が飛来した.5600年前のおそらく数カ月以内に起こった二火山連続噴火の証拠である.
(群馬県草津町芳ヶ平)
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日本で獲得したレスクロノメトリーの経験則を,気候が異なるよその地域にそのまま当てはめることはできない.乾燥地域が多いカスケードの中でもセントヘレンズは例外的に湿潤地域にあるが,そこでもレスクロノメトリーの適用は簡単でない.
1480年軽石と1482年軽石の接合面の関係は,有珠1663年軽石と樽前1667年軽石の接合面の関係に似ているが,1482年軽石と1980年軽石の間には葉理をもった黒色火山砂が15cm堆積していて,これが噴火堆積物かレスかの判定はむずかしい.
(Elk Pass,Mount St. Helens, Washington) |