空撮映像に関して,NHKから2回の電話で説明がありました.

4.5.1353 NHK室蘭局シモダさんから電話があった.(2分ほど)

シ「昨晩放送した映像は自衛隊が撮影したものです」

は「そうですか.では昨晩のは,そうだということにしましょう.きょうのお昼のニュースで,アナウンサーが「NHKが午前中に上空から撮影したところ」とはっきり読み上げたことについてはどうですか?誤報ですか?」

シ「よく調べて,また電話します」

4.5.1708 広報局のスノハラさんから電話があった.(8分ほど)

ス「NHK広報局のスノハラです]

は「東京からお電話ですか?」

ス「そうです」

という会話から始まって,以下の説明をしていただきました.

・NHKみずからが撮影した映像である.
・5km以上離れて撮影した.(だから航空局の指示長官の要請に違反していない)
・750mmと3000mmの望遠レンズを使っている.
・ヘリかセスナかはわからない.
・航空局の許可を得なければ飛行できない.当然,許可を得ている.

5km以上離れて撮影したという説明を私は,にわかには,納得できません.放送された映像はきわめて鮮明です.とくに4.4.1920に放送された「午後3時半」の映像は鮮明です.家の被災状況をつぶさに判定できます.段差数十cmの亀裂もよく見えます.斜め45度くらいから撮影したようにみえますから,水平距離5kmからねらったとしても,対象までの距離は7kmになります.焦点距離が与えられていますから,必要とあれば,後日計算できます.ですから,いまはこのことに関してこれ以上申し上げません.

は「では,なぜそのこと(半径5kmの外から撮影したこと)をテレビで言わないのですか?」

ス「みじかい放送時間の中でそこまで言うことはできない」

高性能の機材と優秀なクルーによって,もし本当に5km以上離れて撮影したとしても,そのことにコメントしないまま放送で映像を使うことは,同業者が「我も我も」と追随することを誘うと思います.報道機関は,自分の報道の内容だけでなく,報道行為それ自体が引き起こす社会的影響にまで配慮する必要がある.

このことを,かいつまんでスノハラさんに申し上げたところ,

ス「NHKが遠くからねらっていることを航空関係者はみんな知っている.だから,この映像が流れてもほかの社が追随するようなことは起こらないだろう」

他局のみなさん,新聞社のみなさん,そして航測会社のみなさん.どう思われますか.

スノハラさん,上の電話会話再現中に誤りがあったら,指摘してください.

FNN4.5.0848航空自衛隊映像

NHK4.4.1920映像

NHK4.5.1207映像

NHK4.5.1926映像

NHK4.5.1926映像

ちばさんが,専門的見地から,ご自分の掲示板「ある火山学者のひとりごと」で教えてくれました.

1279. 2000年04月06日 02時26分19秒  投稿:ちば 
NHKのキャプチャー見ました。
道路がほとんど平行に見えていますから
かなり遠くの方からすごい望遠で撮影したのではないかと思います。

NHKのヘリには、ウエスカムという、ジャイロを使った
最新式の防震架台がついていて
しかも、その中にハイビジョンカメラが入っているという話です。
民放各社ではとてもまねできないスペックだと聞きました。