▼百歩譲って,危険現場に近づく自由を認めることにしましょう.しかし,そうして得た映像を公共の電波にいまのせる行為を,私はどうしても容認できません.放送する行為自体の社会的な悪影響があまりに大きすぎます.放送するのは,いまの緊張状態が解けるだろう一ヶ月後にしてもらえませんか.報道機関による噴火映像は,有珠防災のためにいま必要な情報ではありません.(4.6.1750)
▼フジテレビ報道局のかたへ,1713からのニュースで「噴火から一週間,有珠は今...」という3分ほどのまとめを見させていただきました.ジェットを激しく噴き出す火口や,泥流をどくどくと溢れ出す火口へ,陸上から異常なまでに接近した映像は,きょうのものでなく,数日前に撮影したものだと思います.もう,あんな無茶はしないでください.見るだけで,背筋がぞっとします.(4.6.1740)
▼パトカーに先導されて危険区域(有珠駅周辺)に入る地域住民の車に対して,行く手の道路上から報道クルーが(あるひとはポケットに手を突っ込んだまま)カメラを向ける写真をみると,わたしはやりきれません.冨田さんのページの写真(4.6.0850)
▼昨晩気象庁が発表した臨時火山情報19号にある「爆発的噴火の発生に際しては、噴煙の発生状況の変化や地形変動、地殻変動等の前兆的なシグナルが現れると考えられる」を,安心情報として受け取ってもらっては困ります.前兆シグナルが,そうと判断してさらに警告を出すだけの十分な時間をもって発生する保証はありません.十分な前兆なく,いきなり破局的爆発が始まることがあり得ます.これが一番おそろしい.だって,3.31噴火はそうだったでしょう.音もなく1308から始まった噴火が1350から本格的になって,最盛期が30分ほど継続しました.あれで有珠がやめたからよかったものの,やめずにどんどんマグマを出したら,たいへんでした.有珠があれでやめたのは,まったくの気まぐれだったとしか私には理解できません.さらにどんどんマグマを出してプリニー式噴火に移行してもおかしくなかったと思います.もうすでに地下に通路が確保されました.次にもう一回いきなり始まって,有珠が思いの丈をすべてぶちまけることが十分考えられます.それはいつか?気象庁が言うように「この2、3日から1、2週間以内」である可能性が高い.おそろしい.想定される火口に近づいてはならない.生活のためどうしても近づかなければならないときは,火口のほうを凝視しつつ急いで通り抜けてください.(4.6.0640)
▼壮瞥町の久保内保育所で「6日遅れの卒園式」がおこなわれたというきのうのNHKニュース.今回の噴火の季節感をよく反映した,記憶に残るニュースです.(4.6.0620)
▼壮瞥町の阿野さんがパトカーに先導されてウシに餌をやりにいっているというレポートを,NHK0546でみました.いのちだけでなく,生活にも目を配っています.壮瞥町のすばらしい対応です.(4.6.0550)
▼報道機関による空からの映像は,有珠防災のためにいま必要な情報ではありません.(4.6.0510)