昭和新山をつくった1944年噴火を書いた本は,すでに4.21に紹介しました.
きょうは,17世紀以降に起こった有珠山の噴火を書いたとてもよい本を紹介しましょう.
です.北海道大学理学部の四人の先生が書いた254ページからなる厚い専門的報告書ですが,そのうち「第II章 有珠山の歴史」は古記録の引用を中心にして,一般の方にもわかりやすく書いてあります.著者である理学者よりむしろ地元にお住まいで典籍に詳しい方のほうが,古記録の解読はお得意なのではないかと想像します.第III章は「明治新山の形成」,第IV章は「昭和新山の形成」です.できれば,これらの章も,わかる範囲でお読みになることを勧めます.
27年も前に出版された本ですから,いま書店で買うことはできないと思います.公共図書館で捜してください.あるいは地元の市役所・町役場にはかならずあるべき本ですから,そこで見せてくれるようにお願いするのがよいでしょう.
静岡大学の小山真人さんのサイトに有珠山のことをやさしく解説している本のリストがありますので,これも参考にしてください.