2000年6月上旬の有珠山とその噴火警戒

定番になったサイロ展望台からの眺め.テレビ各社の無人カメラは施設屋上に置かれているが,自衛隊だけは有人監視で,車を常時,三台ほど置いている.大型バスで観光客がやってきている.6.10.1425.
洞爺湖北岸の洞爺村からの眺め.このような純白の煙のときは,火山灰がほとんど含まれていないから,この状態を噴火と呼ぶのが適切かどうか議論がある.
伊達霞ヶ関(正式名:有珠山噴火非常災害現地対策本部)のプレハブは,狭いながらも整然としている.避難所と違って,各省庁の間に間仕切りがないのをよしとしている.もっともなことだ.
その配置図.訪問者は,省庁の机に直接行ってよいと別紙に書かれている.
となりに記者室があるが,こちらはこのとき閑散としていた.
会議スケジュールと記者レクなどの予定がこのホワイトボードに書かれる.誰でもこのホワイトボードを見ることができる.記者レクは誰でも傍聴できる.
6.10.0900から約20分間開かれた第58回有珠山噴火非常災害現地対策本部合同会議.前列左端が田村審議官(国土庁),ひとりおいて,現地本部長である増田・国土庁政務次官,伊達市助役,(着席しようとしている)虻田町長,壮瞥町長.
そのあと0940から開かれた記者レク.資料配付と簡単な説明のあと,質問が二三あっただけで,わずか10分ほどで終了した.
月浦側の立入制限ゲート.朝の6時半だが,警察官が10人ほどいた.手前左側には自衛隊の部隊もいた.立入制限の理由を書いた立て看板がないことに注意.

虻田側には三個所の立入制限ゲートがある.これは一番南側にある虻田インターチェンジそば.赤い棒を持った手前の人は工事関係者.向こう側が警察官.ここにも立て看板がない.
その北側の立入制限ゲート.ここだけ立て看板があった.しかしそこに書かれていた制限根拠は,単に「危険」だから.法的根拠が書かれていない.危険だと,なぜ立入できないのだろう.いったい,この世で危険がないところなんてあると思っているのかい.
その立入制限ゲートのすぐわきの民家.3.31噴火で破壊された.ここはいま避難解除になっている.
ANNNHKが放送した3.31噴火ビデオは,どちらもここから撮られた.夏草が生い茂ってきたが,一部刈り取られていて,とうやこ幼稚園とわかさいも工場を間近にみることができる.
 夏草の葉の上には,最近降ったらしい火山灰が少量のっていた.
壮瞥温泉側の立入制限ゲート.このゲートのすぐ手前に巨大ホテル・サンパレスがある.お手頃な値段設定のためか,平日でもほぼ満室状態のようだった.