榛名火山の災害実績

6世紀に約30年を隔てて起こった2回の噴火は,二ツ岳の麓の集落を壊滅させたようだ.考古遺跡発掘調査からその災害の実態をうかがい知ることができる.最初の渋川噴火(M4.8)では,溶岩ドームの上昇に伴ってプレー式熱雲が発生して350km2の土地を焼きつくした.渋川市中筋遺跡はその具体例である.1991年の雲仙岳災害と似ているが,それよりずっと大規模だった.二度目の伊香保噴火(M4.9)では,そのような熱雲は発生しなかったらしい.子持村で黒井峰遺跡が降下軽石の下に埋まった.


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