2 20万年前

岩なだれ発生。残った山は馬のひずめのような形。

 富士山のような形をしていた赤城山は噴火をしながらだんだん大きくなりましたが、20万年前のある日に山が南側に大きくくずれました。くずれたときにでた岩や土は山のすそのをなだれのようにながれ下りました。岩や土がなだれのようにながれ下るのでこれを「岩なだれ」といいます。このときに起きた岩なだれは前橋市や伊勢崎市の方までとどいています。

 くずれた赤城山は上から見るとちょうど馬のひずめのような形になりました。赤城山はこのあと噴火するのをやめ、現在のように静かになりました。数万年後、ひずめの内側から再びドーンとばく発する噴火が起こりました。何回も噴火を繰り返したので、噴火ででた岩などがどんどんつみ重なって、くずれたあとに新しい山ができました。

 前橋市の北側の赤城山のすそ野や伊勢崎市の華蔵寺公園の観覧車から赤城山の方を見ると、岩なだれが起きたときにできた小さい山がたくさんあり、赤城山がくずれた証拠を見ることができます。また、岩なだれが起きたことは赤城山のすそ野が長い原因のひとつです。


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