3 8万年前
山の中腹からふん火。その火口には鍋割山、荒山ができる。
新しくできた山は噴火を続け、いまから8万年前に噴火したときのことです。そのときにでた灰がまだ熱いうちにくずれ、山のすそ野をながれ下りました。熱いうちにながれ下るものを「火さい流」といいます。このときの火さい流は大胡町の方にながれ下りました。とても熱いものの流れなので、ながれたところの森は全て燃えてしまいます。
そして、火さい流の原因の灰を降らせた火口から、溶岩が登ってきてばく発せずにそのまま冷えて固まり、山ができました。「溶岩ドーム」です。それが現在の荒山や鍋割山です。
(前橋市日輪寺町より撮影)
もし、人間が火さい流や火さい流でできた雲にまきこまれたとしたら、焼けこげてしまいます。雲は流れた範囲から広がって、たくさんの土地を焼きます。それに対して、岩なだれは熱くないので雲はできません。流れたところにいれば、土砂にうまって死んでしまいます。しかし、流れたところにいなければ助かります。