5 1490年前から現在
現在の榛名山。
もっとも新しいふん火はいまから1490年前と1460年前の続けて起こったふん火です。
1490年前のふん火では、ものすごいスピードで広がる熱い雲ができて、あっという間に渋川市や前橋市の一部を焼け野原にしてしまいました。続いて起こった1460年前のふん火ではたくさんの軽石が飛びました。軽石は宮城県仙台市まで届いています。いまの渋川市の周辺では軽石が高さ2mもつもりました。
1490年前の熱い雲ができて、焼け野原にした証拠は渋川市にある中筋遺跡です。この熱い雲によって、この村は全めつしました。また、高さ2mの軽石がふった証拠は子持村の黒井峯遺跡です。この村のたて物は軽石の重さでつぶれてしまいました。
このあと、現在まで榛名山はふん火をしていません。しかし、榛名山の歴史を見てみるとまたふん火する可能性が見えてくるのではないでしょうか。
(群馬大学より撮影。)