流動性をまだ保っているマグマが爆発によって引きちぎられると,特徴ある形態または内部構造をもつ火山弾が生ずる.火山弾は直径数cm程度の小さなものから,1mを超える巨大なものまで大小さまざまである.火山の火口からは,火山弾だけでなくすでに固結した岩塊も弾道軌道を描いて投出される. |
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紡錘形火山弾.中心に核をもち,衣の断面に成層構造がみられる.核は,火口を満たした溶岩湖の半固結した表面の破片あるいは火口の壁面を構成していた岩塊が溶岩湖内に落下してできる.火口内で爆発が起こってそれが外に放出されると,水飴のようにマグマの糸を引いて空中を飛行するから紡錘形になる.ただし,なぜ両端に糸を引くかはわかっていない.飛行中に回転することが重要なのだろうか?
(伊豆大島三原山,長さ29cm) | |
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左:有核火山弾.厚さ3cmの皮をハンマーで叩いて割ったところ. (伊豆大島1986)
右: 牛糞火山弾.まわりの芝が焦げている. (三宅島1983)
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