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1783年8月5日10時ころ,山頂火口から北側へ流れ出していた鬼押出し溶岩の先端が減圧爆発して熱雲が発生した.爆発源のすぐそばには厚さ5mほどの砂礫層が残されている.この写真の下半分はシルトをほとんど含まない青黒色の砂礫だが,上半分はシルト粒子も含むので淡色である.炭化樹幹を含む.
(群馬県長野原町の町営火山博物館の1992年基礎工事のときに出現した断面) |
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熱雲の発生とともに鬼押出し溶岩の先端から飛び出した岩塊.同時に発生した岩なだれによってここまで運ばれてきて,その堆積物の上にのっている.鎌原村を襲った岩なだれの堆積物の中にも数%の割合でこれと同じ岩塊が含まれている.流理に沿って剥離が生じ,さらにそれに強い力が加わって変形している.
(群馬県嬬恋村六里ケ原) |
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