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追分火砕流堆積物とそれを覆うBスコリア上部の時間差は約1ヶ月であることが文字史料からわかる.しかしこの露頭でそれを確かめることはむずかしい.
(群馬県長野原町北軽井沢の片蓋川) |
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峰の茶屋でその層準を観察すると浸食不整合が認められる.浸食面は降雨による表面流水でつくられたのだろう.
Bスコリア上部(1108年)とA軽石(1783年)の間には,675年間に堆積した厚さ34cmの地層がある.
画面最上部の「丈次郎の軽石」は,1783年8月4日夕方軽井沢宿で丈次郎という青年が「火石」に当たって死んだときの層準にある図抜けて大きい軽石を指している.この軽石は直径22cmある.この上には,安定した高いプリュームから降下した厚さ70cmの無層理軽石層が重なる.そのクライマックスは5日早朝まで続いた.
(長野県軽井沢町の浅間火山観測所構内)
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