当日,埼玉県教育委員会が掲示していた地層柱状図.私のテフラ解釈を加筆しました.遺跡は,八ヶ岳小鹿野1軽石の直下にあります.その下40cmには尾田蒔礫層があり,その上460cm(レスだけ測ると324cm)には私がマスターテフラに採用している水鉛谷TE5火山灰(37万年前)があります.マスターテフラとレスクロノメトリーの考えによれば,八ヶ岳小鹿野1軽石すなわち遺跡の年代は43万5000年前となります.誤差は±5万年程度とお考えください.
地表に貼り付けられた荷札は,石器が見つかった場所を示しています.テフラ断面の向こう側に遺構があって,見学者が係員の説明を熱心に聞いています.
五角形をなす柱の穴の跡(ちょっとよくわからない)と,発見された石器
小鹿坂遺跡の南西3kmのミューズパーク南口のそばの崖に,水鉛谷TE5火山灰(37万年前)が露出しています.
道路を挟んで,そのすぐ南側にあるヘリポート脇には,遺跡層準である八ヶ岳小鹿野1軽石が80mに渡って目の高さに露出しています.近い将来ここでも遺跡が発見されるのではないでしょうか.